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室蘭民報

カテーテルの熱源 カムイ電子、初受注 室蘭進出「精電舎」 安定供給へ

カムイ電子が組み立てた電磁誘導装置

 超音波加工機国内トップシェアの精電舎電子工業(東京)がカムイ電子(登別)と、カテーテルの側面に穴を開ける針の熱源となる「電磁誘導装置」の製造を進めている。精電舎は昨年室蘭に進出して以降、道内での生産供給網の開拓を加速させている。

 電磁誘導によって針を熱することでカテーテルに穴を開けやすくなる。精電舎はこの熱源となる装置を医療器具メーカーに納入している。これまでは電磁誘導装置の製造拠点が不足し、安定的な供給網の構築が課題だった。

 精電舎は昨年3月に室蘭へ進出。室蘭テクノセンターに相談し、基板実装のカムイ電子に関心を持った。この装置(幅26センチ・奥行き20センチ・高さ7・8センチ)は電流計を備え、2種類の基盤にチップや放熱板を実装し、アルミ板で組み立てた製品。

 カムイ電子が試作した結果、製造可能と判断。正式に受注し、9月上旬、医療器具メーカーに50台を納入した。精電舎電子工業技術部の宮田勝・グループマネージャーは「今回の成功でカムイ電子が調達先に加わり、安定的な生産につながる」と手応えを語った。

 カムイ電子は基盤実装だけでなく組み立てにも挑戦した。同社製造部の大野天久・課長代理は「(基盤の)実装から組み立てまで全てできたのは社員にとって大きな経験」と胸を張る。

 精電舎は室蘭テクノセンターから、室蘭工大に研究拠点を移すことを同大に打診している。学生の人材の確保につなげるのが狙い。宮田マネージャーは「(精電舎には)室工大の出身者がいる。より多くの学生を雇用して地域貢献したい」と話している。

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