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十勝毎日新聞

縄文にバストリップ 古代農業と遺跡巡る【帯広】

 帯広市内にある貴重な遺跡群を巡り古代の農業について理解を深めるバスツアーが22日、川西地区を中心に開かれた。参加者は畑から出土した石器や縄文遺跡付近で自生している「野良ゴボウ」などを見学、帯広と農業の起源に思いをはせていた。

市内で発掘された石器類を興味深く見学する参加者(岩内地区の中村農場)

 十勝幌尻農場(帯広市拓成町)を営む山口富嗣さんが、地域にある遺跡の価値を再認識してもらおうと初めて企画。関係者を含む約50人が参加した。帯広畜産大学の丸山純孝名誉教授が解説を務め、JA帯広かわにしの有塚利宣組合長も同行した。

 一行はJA帯広かわにしに集合し、出発。午前中はゴボウ自生地を見学し、約20年前から石器・土器が出土している岩内地区の中村農場や十勝幌尻農場を訪問した。十勝幌尻農場では山口さんが、農場周辺で採出される花こう岩の水の浄化機能などを説明した。

 大規模な縄文集落が発見された八千代遺跡群を経由し、道内最古の石器が出土した若葉の森遺跡、着色用の鉱物が見つかった川西C遺跡などを視察。車内では有塚組合長が古来から伝わる四季折々の狩猟採集文化について説明し、「川西地区は安定した気候で、冷害凶作の影響を受けづらく集落の定住につながった」と述べた。

 音更町から参加した村上英子さん(67)は「改めて魅力的な地域だと実感し、現在の豊かな食生活に感謝したいと思った」と笑顔を見せていた。

 山口さんは「故郷のルーツを正しく後世に伝えるため(今後も)さまざまな周知方法を探り、歴史の再考につなげたい」と述べていた。

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