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十勝毎日新聞

最高速度守り十勝を横断 53台次々と追い越し車【十勝】

 十勝管内の国道を車で走るとたくさんの車に追い抜かれる。最高速度を順守していないドライバーが多い。「車の流れ」に乗ることが大事とも言われるが、日勝峠(清水町など)から浦幌町まで、十勝東西を端から端まで運転すると、何台の車に追い抜かれるのか。ドライバーにも話を聞きながら最高速度について考えた。

国道38号では、1車線道路でも次々と車に追い越された

「40キロ」に苦戦

 「時速40キロで走るのは難しい」。日勝峠の頂上からスタートして早々、運転手の同僚記者がこぼした。下り坂の最高速度は40キロ。小まめにエンジンブレーキをかけるが、油断するとすぐに超えてしまう。さらに短い区間で40キロ、50キロと最高速度が変わるため、厳密に守ろうとすれば急な減速が必要な場面もあった。

 標識を見落としたのか、40キロか50キロか確信が持てず、不安になる時も。同僚記者は「最高速度を知らせるアピールが足りない。40キロ区間は道路の色を変えるなどしてほしい」と訴えた。

 清水町の市街地は40キロ。50キロの区間もある。後ろに車が迫っている時、急に10キロ落とせば、事故につながりかねない。芽室町に入ると、道路は片側2車線に。私たちの車の右側から、他の車が次々と追い越していく。対向車線で覆面パトカーが猛スピードで車を追う姿が見えると、前の車が一斉にブレーキを踏んだ。「タカがスズメの群れに突っ込んでいくみたいだった」。最高速度を守っていれば、スピード違反で取り締まられる恐れがないので、心にゆとりを持つことができる。

禁止区間でも

 帯広、幕別市街地を抜けると、信号がほとんどない片側1車線道路が続く。対向車線に時々現れる自衛隊車両の後ろには、いつも何台もの車が列をつくっている。「国土だけでなく、道路の秩序も守っているんだ」。そんな冗談が口に出るほど、自衛隊車両は最高速度を順守している。

 豊頃町に入り、管内の建設業の大型トラックが私たちの後ろについた。車間距離を十分に取り、追い越し可能になっても追い越そうとしない。「こんなことは初めてだ」と同僚記者。ところが、市街地で最高速度が60キロから50キロに変わった直後、追い越し禁止区間にもかかわらず、私たちを追い越した。その後を別の大型トラックが続いた。私たちが最高速度を守って減速したため、後ろの大型トラックのプレッシャーに耐えかねたと思われる。

 調査したのは、車の通行量が比較的少ない平日(10日)、午後1時半から約2時間40分。国道の274号と38号の全長125キロのドライブで、私たちを追い越したのは53台。最後まで追い越さなかったのは、葬儀業の車1台だけだった。

旅行者「10キロ超え」

 「周りの車のスピードに合わせる方が大切では」。道の駅うらほろで持論を述べたのは、福島県から妻と観光に来た男性(45)。道内では最高速度を10~20キロ超えて運転しているという。根室市の男性(65)は「最高速度を順守するドライバーは周りの空気が読めていない。追い越せる時は追い越している」と話した。

 「空気が読めない」-。そんなふうに思われていたとは。確かに、車が連なっている時、先頭が最高速度を守り減速すれば、後ろの車も合わせなければならない。全ドライバーが最高速度を守り、車間距離を十分に取っていれば問題ないが、現状はそうではないため、1台だけ最高速度を順守していると「空気が読めない」と言われてしまう。

 「流れに身を任せるべきなのか」。国道38号を帯広に向かいながら、もやもやした気分は晴れなかった。

道警「ルール順守を」

 道警釧路方面本部交通課の立崎昌宏次席に、最高速度に関する疑問を聞いた。

交通量で決定

 -最高速度は誰がどのように決めているのか。
 警察庁が示す「交通規制基準」を基に各公安委員会が定めている。道路の幅や歩行者の通行量などを考慮し、決定している。

 -北海道の夏と冬は路面状況が異なるのに、最高速度が同じ理由は。
 路面状況に合わせて運転することが第一。夏と冬で最高速度が変わる区間は道内にも残っているが、交通環境が変わったことで順次見直されている。

 -「流れに乗ることが大事」という声に対して。
 流れに乗るのは構わないが、最高速度を超えることは別の話。流れが速ければ左側に寄ったり、駐車帯に入ったりして追い越させて。最高速度を超えた車、車間距離を十分取っていない車は取り締まりの対象。

 -他にドライバーに訴えたいことは。
 免許は交通ルールの知識など一定の基準をクリアした人に与えられるもの。忘れることもあるだろうが、交通教本を全て読むくらい復習し、事故に遭わないためにも最高速度を順守してほしい。

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