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苫小牧民報

ゆかりの仏具を初公開 八王子千人同心隊長・原半左衛門胤敦が奉納

原半左衛門が白糠で奉納した鰐口(無量山自然院大成寺所蔵)

 苫小牧とゆかりの深い八王子千人同心の隊長、原半左衛門胤敦(たねあつ)が、江戸時代後期に白糠(現釧路管内白糠町)で奉納した仏具が、10日に開幕する苫小牧市美術博物館の企画展で初公開される。同館学芸員によると、原半左衛門が直接関わった品の発見は初めて。歴史的価値も高いとし、市民に広く観覧を呼び掛けている。 勇払移住220年で計画

 初公開される仏具は鰐口(わにぐち)と呼ばれる円形の鈴。青銅製で直径約19センチ、厚さ約5センチ、重さ約1・4キロ。中心部分にはハスの花が描かれ、奉納者や奉納日、奉納先、制作者名などが刻まれており、この文字や当時の文献などから1801年、原半左衛門が白糠にあった祠(ほこら)「白糠鎮守三十番神」に奉納したとみられる。

 所蔵する釧路市の無量山自然院大成寺の副住職が、数年前に寺院内に保管していた鰐口を見つけ、資料的価値に着目。今年7月に鰐口の研究者、大沼忠春さん(74)=札幌市在住=に調査を依頼し、原半左衛門が直接関与した品と確認された。大沼さんは「相当凝った造りで、奉納者である原半左衛門の意気込みが伝わってきた」と語る。

 市美術博物館は、今年が八王子千人同心の勇払移住220年に当たるとして企画展を計画。準備作業の中でこの鰐口のことを知り、同寺の承諾を得て展示する運びとなった。

 佐藤麻莉学芸員は「八王子千人同心に関する資料そのものが非常に少なく、原半左衛門が直接関わった品は皆無だった。それだけに、この鰐口は本当に貴重な品」と説明。また、今回の発見はその歴史だけではなく「江戸時代の本道の歴史や宗教史など、幅広い分野の研究で意味を持つ」と話す。

 鰐口は今回が本邦初公開。企画展ではこのほか、弟の原新介が1803年、門別稲荷神社に奉納した扁額も展示。武田正哉館長は「220年の時を経て、兄弟の奉納品が並ぶことに奇跡を感じている」とし、「さまざまな人に展示を見てもらい、八王子千人同心の研究がさらに進むことを期待している」と語っている。

【八王子千人同心とは】

 江戸時代後期、警護と開拓のため幕府の命令で蝦夷地(現北海道)に入植した郷士集団。第1陣の100人が1800年に蝦夷地入りし、隊長の原半左衛門が50人を率いて道東方面の白糠へ。弟の原新介が残り50人を率いて勇払に移住したが、病人や死者が相次いだため4年目で解散した。

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