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根室新聞

産学官金が連携 海鮮パスタソース開発【根室】

開発された3種の海鮮パスタソース

 根室で食品卸売業を営む根室商業協同組合(加藤順二理事長)と㈲伊藤畜産(伊藤泰通社長)はこのほど、産学官金連携による根室産水産物等を活用した新たな商品開発に取り組み、根室商工会議所、地元の水産加工業者、金融機関等と連携し、3種の海鮮パスタソースを開発した。

 今回開発されたパスタソースは「花咲ガニのアメリケーヌソース」、「エゾバフンウニのクリームソース」、「鮭とホタテ貝のクリームソース」の3種。

 本来オマールエビなどを活用して作るアメリケーヌソースを、花咲ガニの殻と身を焼いて作り、全てのパスタソースのベースとして活用。根室産の水産物のほか、根室産の牛乳、北海道産の農・畜産物をふんだんに使用し、科学調味料や食品添加物を使用せずに食材本来の持ち味を生かしたものとなっている。

 根室市は平成22年6月に東海大学海洋学部と相互協力協定を締結。市水産加工振興センターで東海大学海洋学部水産学科の後藤慶一教授の指導を受けながら、地域の水産資源を活用した新商品の開発研究に取り組んでおり、平成29年には5種のレトルト海鮮パスタソースを開発した。

 根室商業協同組合は、この海鮮パスタソースに着目。組合の顧問を務める商工会議所の山本連治郎会頭から開発へ挑戦するよう後押しもあり、水産加工振興センターに相談し、海鮮パスタソースの商品化に向けて開発をスタートした。

 開発に当たり、低価格で大量生産している既存のレトルト製品との差別化を図るため、冷凍タイプの製品を開発することに決めた。根室商工会議所のほか、原料の調達に地元の水産加工業者、パッケージデザイン開発に大地みらい信用金庫の補助を受けるなど産学官金で連携しながら製品の改良に取り組んだ。

 委託・製造業者が中々見つからない問題にも直面したが、令和元年度に市内で酪農業のほか、地域の食材を生かした食品加工業等も手掛けている伊藤畜産に依頼し、協力を得た。

 また、北海道6次産業化サポートセンターの事業を活用し、同センターの伊槻康成6次産業化企画推進員、同センターの登録専門家でフードディレクターを務める貫田桂一シェフの協力を得て、さらなるソースの改良などを行った。

 22日には明郷伊藤☆牧場レストランATTOKOで関係者らが参加して試食会が行われた。加藤理事長は「私たち物流業界も非常に厳しい状況にある中、何か『地域のもの』と考えていた時、山本会頭からの言葉もあり海鮮パスタソースに挑戦することになった」と経緯を述べた。

 貫田シェフは「今回は料理や食材を売るというよりは、根室を売るという観点でお手伝いさせていただいた」と述べたほか、伊藤社長は「きょうのレシピ以上のものはできないと思う。まずはふるさと納税の返礼品として出したい」と話していた。

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