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苫小牧民報

日高線・鵡川―様似の廃止決まる 来春、バス転換へ-JR北と7町

JR北の島田社長(左)に同意書を手渡す日高町村会の坂下会長

 JR北海道が廃止・バス転換の方針を打ち出した日高線鵡川―様似間(116キロ)について、沿線の7町とJR北海道は23日、日高町で同線区の廃止に向けた同意書と覚書の締結式を行った。同線区は4月1日付で廃止され、路線バスに転換される。自然災害で不通となった鉄路を復旧せずに廃止するのは、同社としては初めてという。

 門別総合町民センターで行われた締結式には日高町、平取町、新冠町、新ひだか町、様似町、えりも町の各町長と浦河町の副町長、JR北の島田修社長が出席した。

 覚書には、JR北がバス転換後18年間の運行費支援とまちづくり支援の費用計25億5500万円を拠出することを明記。定期券利用者を対象に一定期間、運賃の差額分を補償することやトンネルの立ち入り禁止措置、踏切、橋梁(きょうりょう)の撤去をJR北が行うことなども盛り込んだ。

 日高町村会の坂下一幸会長(様似町長)は「幾度も協議を重ね、苦渋の決断をした」と強調。島田社長は「重く受け止め、深く感謝したい」と述べた。

 日高線は、1913年の苫小牧軽便鉄道による苫小牧―佐瑠太(現・富川)間の開通が始まりで、37年に全線開通した。木材などの輸送手段、地域住民の足として役割を果たしてきたが人口減少や自動車の普及などを背景に利用が低迷した。

 鵡川―様似間は2015年1月の高波被害後、不通となり、5年9カ月経過した現在も日高線の駅などを結ぶ「代行バス」が運行している。7町は当初、復旧を目指したがもともとの赤字に加え、16年の台風被害などで復旧費がかさみ、JR北が「単独で維持困難な線区」として廃止・バス転換を求める5区間の一つに挙げていた。同区間が廃止されると、5区間では3例目となる。

 7町の協議は主張が対立するなどして長期化したが、今月6日にJR北と廃止について最終合意。JR北は来週にも、国土交通省に事業廃止届を提出する見通し。

沿線7町長らのコメント

 大鷹千秋日高町長 日高門別までの運行を求めたこともあり、望む結果にならず複雑な気持ちだ。個人的にも日高線と関わりがあり、非常に寂しい思いがある

 遠藤桂一平取町長 残念だ。日高の人口動態を見れば、地域全体で住民の足確保のために力を合わせ、新たな交通体系を構築していくことが不可欠

 鳴海修司新冠町長 新冠町は大狩部、厚賀間で海岸護岸の倒壊が著しい。道やJRの力を借りて、一刻も早い復旧を成し遂げられるよう努力する

 大野克之新ひだか町長 今まではJRやバス事業者に要望を伝えてきたが、これからは国や道の支援を受け、7町が主体となって使いやすい交通体系を考えたい

 松田有宏浦河町副町長 災害復旧を原則とし、鉄道の可能性を訴えてきた。廃線同意は残念だが、町村会の決断として、地域の足確保に取り組みたい

 坂下一幸様似町長 何度も復旧を要請したが、残念な結果。憤りも感じる。前向きに前進しようとこの日を迎えた。これからより良い交通体系をつくりたい

 大西正紀えりも町長 えりも町にとって大事な路線だった。被災後6年近くたち、新たな町民の足を確保するために断腸の思いで廃止を決断した

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