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根室新聞

明治公園サイロに脚光 「映える」近代化産業遺産1位に【根室】

3基の赤レンガサイロが四季を通じて映える明治公園

 地域応援サイトの「生活ガイド・ドットコム」が実施したフォトジェニックな近代化産業遺産ランキングで、根室市の「明治公園サイロ」が第1位に選ばれ、話題になっている。いわゆる「映える」景観として評価された。その明治公園では3カ年計画で進めるサイロ屋根の補修が始まり、根室市では「数ある近代化産業遺産の中からエントリーされ、投票していただいたことはありがたい。これからも公園の維持管理に努めたい」と話している。

 生活ガイド・ドットコムは、全国の市の統計データや独自アンケートによるオリジナルデータなどを掲載しているサイトで、住みたい街ランキングでも知られる。

 今回のフォトジェニックな近代化産業遺産ランキングは、同サイトが会員の投票で行うみんなのランキング企画の一つ。フォトジェニックは写真映えという意味。このほど根室市にも投票結果が知らされ、「明治公園サイロ」は、奈良市の「奈良ホテル」(2位)、山形市の「旧済生館本館」(3位)など、全国の知名度の高い産業遺産を押さえて第1位となったことが分かった。同サイトでも公表され、ネット上でも話題になった。

 明治公園は、明治8(1875)年に国内2番目の国立牧畜場として整備された開拓使根室牧畜場が始まりで、農商務省、道庁、和田屯田兵村、山形勇三郎、次の新1万円札の肖像に決まっている渋沢栄一が会長を務めた有終会などから明治乳業(現・明治)を経て、根室市の公園となった。牧場の名は明治に所有が移ってから「明治牧場」で定着し、公園名の由来になった。

 公園のシンボルである3基のサイロは、1基が昭和7年、他の2基は同11年に建てられた。渋沢社史データベースによると、二十銀行の所有となった根室牧場は、明治45(1912)年の第一銀行との銀行合併に伴い、合資会社根室牧場として分離独立し、有終会が経営に当たった。大正9年には合資会社有終会と改称、昭和13年11月に明治製糖へ売却したとある。

 有終会時代に建てられた3基のサイロは、渋沢栄一に縁があり、見方によっては遺産とも言える建築物と言える。

 明治団地側から3基のサイロを正面に見た時に、中央に見える手前サイロが第一サイロ(昭和11年建設)で高さ14.67メートル、内直径5.92メートル。左側が第二サイロ(昭和7年建設)で高さ11.81メートル、内直径4.56メートル。右側が第三サイロ(昭和11年建設)で高さ14.21メートル、内直径5.90メートル。

 赤レンガ積みのサイロとしては国内最大規模で、現存するレンガサイロとしては国内で2番目の古さを誇る。こうした文化財としての価値が認められ、平成13年8月に国の登録有形文化財に指定された。

 サイロを中心とした景観は、公園造成途中だった昭和54年に「根室十景」に選定され、今も根室の観光名所の一つになっている。63年には「北海道街づくり百選」にも選ばれた。

 さらに平成18年、明治開拓期からの歴史的・文化的価値を生かした魅力ある公園として評価され、「日本の歴史公園百選」(日本公園緑地協会など14団体で構成した都市公園法施行50周年記念事業実行委員会選定)になり、翌19年「北海道における近代農業、食品加工業などの発展の歩みを物語る近代化産業遺産群」を構成する一つとして、同公園に現存するサイロが、経済産業省から「近代化産業遺産」に認定された。

 平成18年10月の低気圧被害で園内のカラマツ161本が倒れる被害があり、跡地に桜の植樹を行ったのを契機に桜の名所づくりが進められたきたほか、21年に屋根付きのバーベキュー施設が大地みらい信用金庫からの寄付によって整備され、市民の憩いの場、レクリエーションの場として親しまれている。

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