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室蘭民報

こだわりが評判、37年の歴史に幕 喫茶店「胡亜羅」【室蘭】

「お客さんのおかげ」と感謝する熊谷さん

マスターの熊谷勉さん「お客さんに感謝」

 室蘭市中島町の喫茶店「胡亜羅」が11日に閉店。37年間の歴史に幕を下ろした。老若男女、市内外を問わずコーヒー好きが集まった名物店。マスターの熊谷勉さん(67)は「お客さんが『おいしい』と言ってくれたから、ここまで長くやってこられた。今は感謝の気持ちでいっぱい」と万感の思いで語る。

 元鉄鋼マンだった熊谷さんは、コーヒー好きが高じて脱サラ。居抜きの喫茶店に店を構えたのは1983年(昭和58年)9月。近くに長﨑屋があったが、小路に入ったところで「知っている人だけが入ってくるような場所」だった。

 店名は、自ら看板を掘るときに3文字の漢字を使用したいと思い、当時珍しかったコアラから着想を得て当て字で決めた。自らの性格を「凝り性」と話す熊谷さん。深煎(い)りのオリジナルブレンドは、開店から1年間かけて完成。ピザは生地から、カレーはスパイスからと、料理も試行錯誤を重ねて提供した。

 店の雰囲気を守るため、独自のルールとして①人の心の優しさがわからないもの②高校生未満のもの(父母同伴可)③未成年の喫煙のもの④酒気帯びのもの-の入店者4禁を掲げた。

 “こだわり”が評判となり、開店から間もなく室蘭工業大学生を中心に人気を集めた。往時は開店前から行列、開店後も店の外で待つ客の姿が見られるようになった。常連客らと共に、スキーツアーやボウリング大会を開催。胡亜羅で出会って結婚したカップルは「何十組もいる」という。

 社会人サッカーの選手でもあった熊谷さんは、店名のチームをつくり、監督として采配を振るった。全道大会にも出場し、奇抜な名前で話題になった。今も現役の選手として、シニア(40歳以上)の全国大会準優勝2回の強豪・室蘭シニアでプレーしている。

 閉店を決めたのは昨年末。建物の老朽化、自身の体調不安に加え、コロナ禍で売り上げが安定しないことも理由に挙げる。「今も高校生から年配の常連客が来てくれる。やめないでという声もあったが、迷った末の決断だった」と話す。

 常連客の根強い要望に応え、コーヒー豆の販売は継続する。2月中旬に洞爺湖温泉で開店予定の「mitten pizza」に、店内の備品やメニューが一部引き継がれる。「これからは、子どもにもサッカーの楽しさを教えられたら」と、ライフワークのサッカーに情熱を燃やしている。

 コーヒー豆の購入希望者は熊谷さん、携帯電話090・2054・5714へ。

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