北海道ニュースリンクは北海道の参加新聞社がニュース・イベントを配信するサイトです

室蘭民報

有珠山噴火21年、観測体制を増強 札幌管区気象台、地震多発で初の解説情報【胆振西部】

西山散策路に設置されている観測機器

 2000年有珠山噴火から31日で21年が経過する。過去に20~30年周期で噴火しているため、次期噴火への備えが急務だ。今月9日には火山性地震が多発し、札幌管区気象台地域火山監視・警報センターが初めて「火山の状況に関する解説情報」を発表した。00年噴火以降、観測体制が増強された。今回の地震多発は、火山監視の最前線である札幌と地元自治体の社会対応を結ぶ一端が確認できたと言えそうだ。

 「~解説情報」は噴火警戒レベルの引き上げ基準に達していないが、活動の推移によっては警戒レベルを引き上げる可能性があると判断した場合に発表される。特に「~解説情報(臨時)」と臨時が付くと、状況が切迫している合図になっている。

 00年噴火前に気象台が設置していた観測点は1カ所だったが、現在は気象台、国土地理院、北海道大学、国立研究開発法人防災科学技術研究所が山を取り巻くように観測機器を設置。データは同センターが24時間監視している。

 観測機器は地震計、空振計、傾斜計、人工衛星で地殻変動を捉えるものなどがあり、設置場所は昭和新山南麓、有珠大平、虻田泉北など29カ所。さらに洞爺湖町月浦と壮瞥町東湖畔からのカメラ映像もチェックしている。

 9日午後3時半の解説情報1号では、午前9時~午後3時に深い位置で火山性地震が19回あったと発表。発表後に伊達、洞爺湖、壮瞥の各防災担当者と室蘭地方気象台、同センターの間でオンライン会議が行われ情報共有が行われた。壮瞥町の土門秀樹防災係長は「避難所開設の下準備を行い、夜間も役場庁舎で待機していた」と緊張の夜を振り返る。

 室蘭地方気象台の今野英慈防災管理官は「テレビ会議が多用される時代になり、札幌と地元を結んだ情報交換はスムーズだった」と語る。その後の発表では9日179回、10日147回、11日5回、12日(午後3時まで)1回の火山性地震を観測。9日夕方にはわずかな傾きが観測されたが「今回は地震が1時間当たり30回を超えなかったことから、噴火が差し迫った状況にないと判断された」とレベル2に至らなかった理由が説明されている。

 「有感地震があると、情報が飛び交うので、落ち着いて内容を見極めてほしい」と室蘭地方気象台。12日には伊達市からの要請を受けて有珠・長和地区で、気象台担当者が自治会長らに経過説明も行って安心感を与えた。ホームドクターやキーパーソンが住民側からは見えにくくなっているが、気象台の役割が強化されており、同気象台ではFMラジオでの情報提供にもさらに取り組んでいく方針だ。

関連記事

苫小牧民報

29日開幕氷濤まつり 大小30基の氷像、準備は順調

冬の支笏湖畔を彩る「千歳・支笏湖氷濤まつり」(実行委員会主催)が29日、開幕する。今年は「氷の野外美術館」をコンセプトに、透明度の高い湖水で作った大小さまざまな氷像30基を設置。夕方からライトアッ...

苫小牧民報

カネカ 苫東に医療工場 グローバル展開の生産拠点に 7月着工、24年5月..

医療や食品などの総合化学業大手、カネカ(本社東京、田中稔社長)は24日、苫小牧東部地域の臨空柏原地区に、医療機器の工場を新設すると発表した。医療機器を世界的に展開する一大生産拠点で投資総額は約10...

室蘭民報

「バチッ」びっくり!静電気実験 不思議ワールド、環境科学館【室蘭】

 DENZAI環境科学館のスポットサイエンスが22日、室蘭市本町の同館で開かれ、参加した家族連れらが、風船やストローを使った静電気の実験を楽しんだ。  今年3回目の実験には約20人が参加した。...

室蘭民報

錦町に3カ所目プレオープン 「こはるはうす」の子ども食堂【伊達】

給食のない土・日曜日にお昼ごはん提供  伊達市の子ども食堂運営ボランティア「こはるはうす」(加藤友子代表)は23日、市内で3カ所目となる子ども食堂「こはるはうす」を錦町の天理教紋鼈(べつ)分教会...

名寄新聞

白銀の登山道を走る・なよろサンピラースノーマラソン【名寄】

 第6回なよろサンピラー10キロスノーマラソン大会(同実行委員会主催)が23日、名寄ピヤシリスキー場を発着点に開かれた。選手たちは厳しい寒さに負けず、白銀の登山道で健脚を競い合った。  同大会は...

CATEGORY記事カテゴリー

MEDIA参加新聞社

ARCHIVE月別記事リスト

RANKINGアクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス