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苫小牧民報

白老で取材活動 アイヌ民族を題材に絵本 制作プロジェクトメンバー

アイヌ民族を題材にした絵本の発行を計画しているドリームキッズプロジェクト(本部・大阪府豊中市)のメンバーが1、2両日、制作に向けて白老町を訪れた。豊中市の高校生でプロジェクトリーダーの岩見朱莉さん(17)や苫小牧市の小学生らが町内でアイヌ民族の歴史や文化について取材。メンバーは今後、絵本の内容を固めて今年秋の完成を目指している。

 先天性の難病を抱える岩見さんは、オンライン学習指導の家庭教師から昨年、苫小牧市在住で発達障害のある女子児童の読書感想文を紹介された。アイヌ民族について多くの人に知ってほしい―、そうした思いを込めた作文に共感した。「この子の夢はアイヌ民族を描いた絵本を作ること。それを実現したい」と思い立ち、自宅で利用しているオンライン学習指導の会社のサポートで昨年暮れにドリームキッズプロジェクトを結成。読書感想文を書いた苫小牧市の女子児童をはじめ、大阪府や兵庫県、東京都、茨城県、香港の小中学生ら11人がメンバーとなり、オンライン会議で絵本作りの方向性を話し合ってきた。

白老町のカフェ・ミナパチセを訪れたプロジェクトチームの岩見さん(後列右)と子どもたち。後ろ中央は田村さん

 プロジェクトチームは制作に向けて1、2両日、歴史的にアイヌ民族と深い関わりがある白老町を訪問。岩見さんや苫小牧市、安平町、兵庫県の小学生ら6人が参加し、初日に社台のカフェ・ミナパチセを営む田村直美さん(49)を訪ねた。

 メンバーはアイヌ民族の血を引く田村さんから、子どもの頃に差別的ないじめに遭ったこと、大人になっても自分の血筋を否定して暮らしたことなどを聞き取った。「自分のルーツを受け入れられるようになったのは6年前。今はアイヌ文化を発信する側にいる。マイノリティー(少数者)への偏見、差別を無くすには、知ってもらうことが大切」と言う田村さんの話に耳を傾けた。また、あらゆるものに神が宿ると信じ、感謝をささげる伝統の精神文化についても学んだ。

 聞き取りに当たった岩見さんは「多数者が少数者を偏見の目で見るマイノリティー問題を解消するためには、少数者の存在を理解してもらうのが大事。そうしたことを考えながら絵本を作りたい」と話した。プロジェクトのきっかけとなる読書感想文を書いた女子児童(8)は「みんなにアイヌ民族のことを知ってほしい」と笑顔を見せた。

 メンバーは2日、民族共生象徴空間(ウポポイ)を見学し、今回の取材を終えた。今後、インターネットのクラウドファンディングで資金を調達しながら制作を進め、11月には販売を始める予定だ。

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