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室蘭民報

東町西公園、住民が遊具「お色直し」 市が材料提供、前例のない取り組み【室蘭】

遊具の塗装に精を出す住民の有志。塗料は市が提供した=3日午前

 室蘭市東町の東町西公園の遊具が、地域住民の手によって「お色直し」され、面目を一新した。地元の旭町会が住民の声を聞いて市に相談。市がペンキなどの材料を提供することで実現した。市内では前例のない取り組みで、公園の美観維持のあり方に一石を投じそうだ。

■傷みひどく
 「公園の環境整備が行き届いておらず、遊具の傷みもひどくて小さな子どもを遊ばせられない」-。昨年12月初め、住民の一人が町会にこう悩みを打ち明けた。園内の遊具は設置後、数十年が経過。塗装はほぼ落ち、コンクリート製の遊具は角が欠け落ちていた。

 町会は修繕の必要性を検討してほしいと市に要請。担当の市土木課が今年5月、町会の役員立ち会いで現地調査した。この結果、ブランコや鉄棒は使い続けられるものの塗料が落ちさびも生じていること、全てを塗装するには多額の費用がかかるため全市的な観点から対応は難しいことが分かった。

■町会の熱意
 早期の解決を求める町会の熱意に応えようと、市は町会に補修材料を支給し、美化活動の一環で取り組んでもらうことを提案。規模が小さい公園の補修は、土木課の職員が通常業務の合間を縫って補修しているため、対応に時間がかかっていた。町会側は提案を受け入れ、傷みが激しいコンクリート製遊具は市が業者に補修を依頼し、塗装などの簡単な作業は町会が担うことになった。

 夏空が広がった今月3日朝、住民約20人が公園に集まった。市から支給されたのはペンキ4缶に防腐剤、はけ10本。住民たちは、せっせと手を動かし「無心でペンキを塗るのは思いのほか楽しい」「天気もいいし、気持ちがいいね」。

 適度な距離を保ちながら作業を進めると、ペンキは1時間かからずに底をついた。「みんな、張り切りすぎだわ」と笑いが起こるほど。色あせた鉄製の支柱は、すっかり鮮やかさを取り戻した。

 町会長の成田勝さん(82)は「町会にとって唯一の公園です。最近は若い世代が新居を構えて、近所の市営アパートも新しくなって利用する人が思いのほかいる。気軽に足を運べる地域の拠点にしたい」と声を弾ませた。

■新たな協働
 住民が主体となった美化活動には、ごみ拾いや草刈りをする、まち「ピカ」パートナー事業がある。行政運営を担うマンパワーに限りがある中、町会側は「今回の取り組みは新たな市民協働の可能性を示した」と前向きに捉えている。

 土木課は「今回は町会側の熱量が伝わり、簡易的な作業に限ってお願いした」と話し、新たに制度化する予定はないものの「今後も地域の相談には親身になって応じていきたい」と話している。

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