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函館新聞

正岡さん大舞台支える 五輪バレーでアシスタント・スコアラー【函館】

東京五輪バレーボール競技でアシスタント・スコアラーとして果たした大役を振り返る正岡さん

 函館市文化・スポーツ振興財団(佐々木茂理事長)の職員で、函館アリーナに勤務する正岡卓さん(39)は、このほど行われた東京五輪男女バレーボール競技で、アシスタント・スコアラーとして活躍した。子どものころから特別な思いを持っていた五輪に関わった正岡さんは「夢の大舞台で役目を無事果たせたのはさまざまな人のおかげで、感謝している」と話している。

 正岡さんは子どものころからバレーボールを始め、旧函館東高、道教育大函館校でプレー。大学時代に選手としてはかなわなかった世界最高峰の舞台へ審判員として目指そうと決意。2011年に国内最高位のA級審判員(日本バレーボール協会=JVA)を取得。19年にはアジアバレーボール連盟(AVC)国際審判員の試験を受け、国際審判員候補として認定された。

 東京五輪については、18年のうちに、バレーボールの国内技術役員にあたるNTO(National Technical official)として、北海道、東北地区から1人、線審が募集され、職場の理解を受けた正岡さんが委嘱を受けた。その後、任務は線審からアシスタント・スコアラーに変更となった。記録員を補佐し、リベロ選手の交代を記録したり、スコア表示が正しいかを確認したりする役割がある。東京五輪が1年延期となり、NTOコーディネーターからは集中力と体力を維持するように求められ、パソコン入力の練習やランニングを欠かさずし、1年間万全の調子を保った。

 バレーボールは有明アリーナ(江東区)で、7月24日に試合開始。正岡さんは港区内のホテルに同20日から宿泊。国際オリンピック委員会(IOC)などが策定した新型コロナウイルス対策の規則集「プレーブック」では選手への安全・安心の活動を実現するため、ホテル宿泊の役員らは外出禁止で、専用の輸送バスで会場を往復するのみ。食事の提供は競技会場とホテルのみで、ホテル内にあってもコンビニエンスストアは利用禁止。洗濯は部屋の洗面台を利用。この生活が、決勝の8月8日の翌日まで20泊続いた。

 任務は基本的に1日1試合を担当。この中で、26日の男子1次リーグB組、ブラジル対アルゼンチンは午後10時25分開始。フルセットの激戦をブラジルが制した時は翌日午前1時を過ぎていた。「いつになったら終わるのかと思うほど大接戦だった」と振り返る。ホテル着は同2時。ゆっくり睡眠をとりたいが、毎日行うPCR検査キットを会場へ届けてもらうため、同6時までに起床しなければならなかった。

 会場は1万5000人収容だが無観客。「(有観客なら)どれだけ盛り上がっただろうと想像していたが、声援がなく冷静に仕事ができたかもしれない」と話す。ワールドカップの経験はあるが「選手の表情がこれまで関わった大会と違った。試合後、選手が泣いたりするのを見て、やはり五輪に懸ける思いは格別であると感じた」と振り返る。

 トラブルなく任務を終え、「アシスタント・スコアラーであっても、審判員だったからこそできた五輪の仕事。ここまで来られたのは職場、家族、地元協会などのおかげ。次の世代の人にも審判員を目指してほしい」と正岡さん。国内最高峰のVリーグ主審になるという願いを昨年11月に札幌でかなえ、五輪も経験。次は「国際審判員としてホイッスルを吹く」と最大の夢へ向かう。

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