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函館新聞

思い出詰まった車両残したい 「元祖バスラーメン」整備へCF【函館】

4代目の車両前でクラウドファンディングでの協力を呼び掛ける丸山店主(左)と妻の寿子さん

二次元コード

 小型バスを改造した老舗移動ラーメン店「函館元祖バスラーメン」の老朽化した旧車両を残そうと、市内で飲食店を経営する「BRAND―G」代表の波並寛さん(43)がクラウドファンディング(CF)で整備資金を募っている。CF終了後に同社が車両を継承し、新たな移動店舗として活用する考えだ。

 「函館元祖バスラーメン」は1978年に移動ラーメン店として開店。店主の丸山憲雄さん(77)と寿子さん(76)夫妻の明るく温かい接客と、コクの深い澄んだスープの「塩ラーメン」は市内外に多くのファンを持つ。

 近年は湯の川温泉街の一角に常駐していたが、コロナ禍で観光客が激減したため、2020年3月に約20年ぶりに巡回営業を再開。現在の車両は20年12月に長男から贈られた5代目で、車内に客席がないテークアウト専用車となっている。

 CFの対象車両は1998年に導入した4代目で、現在は常連客の要望もあり、五稜郭駅前のオープンスペース「ハコニワ」に常駐。土、日曜の昼に同所で営業し、夜は新車両で函館、北斗市内などを回る日々を続けている。

 体力的にも厳しい中、同所で「ハコニワジェラート」を運営する櫻井武文さん(45)に相談したところ、波並さんを紹介されたという。丸山店主は「22年分の多くの人たちの思い出が詰まった車を引き継いでもらえるのは本当にありがたい。若い人たちの自由な発想で函館を盛り上るために活用してもらいたい」と期待する。寿子さんも「自分の子どもよりも一緒に過ごした車。話をいただいた時はうれしさで胸がいっぱいになった」と喜ぶ。

 波並さんは「函館の飲食の歴史に名を刻んだ貴重な遺産。地域の古き良きものを残していくために、市民の皆さんの協力をお願いしたい」と呼び掛けている。

 CFは10月10日まで。目標金額は200万円で、車両を稼働させるための整備などに充てる。支援は1500円からで、金額に応じて新店舗で利用できる食事券などを進呈する。詳細はCFサイト「キャンプファイヤー」=二次元コード参照=で。

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