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室蘭民報

「市民の光」継承続く、5日で点灯1万2千日 測量山ライトアップ【室蘭】

2017年の測量山ライトアップ。市民の力で10月5日に連続点灯1万2千日を迎える

旧室蘭駅舎で展示会、4日~7日まで

 一般財団法人室蘭ルネッサンス(濱中實理事長)の測量山ライトアップが、10月5日で連続点灯1万2千日を迎える。市民の寄付金で運営されるライトアップ。コロナ禍で社会情勢が不安定な中でも「希望のともしび」は絶やされることなく、市民の力で継承されている。

 測量山ライトアップは、1988年(昭和63年)のむろらん港まつりで北海道電力が試験的に実施したのが始まり。継続を望む市民の声に応え、当時市民団体だった「室蘭ルネッサンス」がその設備を引き受けた。前年、新日鉄室蘭製鉄所(現日鉄室蘭製鉄所)の高炉廃炉が発表され、室蘭は財政悪化や人口流出の危機に直面していた。まちを活性化するため、立場の異なる市民が知恵を出し合い、主体的にライトアップ事業を展開していった。鉄鋼不況から市民が立ち上がり、都市再生に成功した米国ピッツバーグ市の事例をヒントにしたという。

 2016年(平成28年)には連続点灯1万日を達成。ホームページ(HP)がリニューアルされ、ライブカメラで映像配信がスタート。17年に投光器を発光ダイオード(LED)に交換。日本新三大夜景都市の一つに認定された長崎市が、室蘭をモデルにライトアップを始めるなど、市外からの認知度や評価も高まっている。

 現在は、市民や企業、団体などから1回につき4千円で寄付を募集。寄付者のメッセージを室蘭民報などの新聞やHPに掲載している。結婚や出産への祝福、死別への励ましや哀悼の言葉-。コロナ禍以降は、医療従事者を応援するメッセージが増えているという。

 今後は動画投稿サイト「YouTube(ユーチューブ)」にライトアップ映像を投稿するなど、会員制交流サイト(SNS)の活用も視野に入れ、室蘭の魅力をより広く発信していく方針だ。

 濱中理事長によると、費用を行政に頼らず、寄付金で長期にわたって実施されているものは全国でも例がないという。濱中理事長は「32年間も途切れることなく点灯を続けることができたのは、市民の応援があってのこと。これからもできる限り長く続けていきたい」と、節目を前に意気込みを新たにしている。室蘭再生のために始まった測量山ライトアップは、パンデミック下でも変わることなく、市民の祈りや願いを光に乗せて届け続ける。

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