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十勝毎日新聞

かし和家の味 この先も 店主、山岸さんから近江さんに【浦幌】

 創業94年の歴史を持つそば店「かし和家」(町本町73)が12日、6月下旬から94日間にわたる期間限定の営業を終えた。後継者に名乗り出た地元出身の近江幹太さん(20)が4代目店主として、来春にも「かし和家」の店名を継いで新規オープン。老舗ののれんを守っていく。

「かし和家」を引き継ぐ近江さん(右)と引退する山岸さん

 かし和家は、前店主の山岸嘉一(かいち)さん(69)の祖父に当たる嘉吉さん(故人)が1927(昭和2)年に創業。更科そばにクロレラ粉末を混ぜ合わせた緑色の「やぶそば」が店の売りで、遠方から足しげく通う人も多い。

 山岸さんは体力面などの理由で3月27日限りで店を閉めたが、後継に名乗り出た近江さんの心意気に突き動かされ、6月25日から営業を再開。厨房(ちゅうぼう)に立ち、ノウハウを近江さんに伝えた。

 山岸さんの“引退日”となった12日、札幌など遠方の客を含め51人が来店。町内に住む男性客(48)は「そばと豚丼のセットが好きで、コンスタントに食べに来た。今後も営業が続くということで良かった。また来ます」と話していた。

 山岸さんは「思い残すことはない。幹太君らしい新たなスタイルを築いてもらえたら」と背中を押し、近江さんは「一人だとまだできないこともあるが、スタッフと協力して頑張りたい」と意気込む。

 近江さんは「覚えた技術を忘れないうちに」と、11月13日から12月31日まで毎週土曜日(12月25~31日は毎日営業)、新たにスタッフを迎え入れて店を開く。準備期間を経て来春の新規オープンを目指す。

 11月13日からの営業時間は午前11時~午後2時。問い合わせは同店(015・578・9080)へ。

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