「花の甲子園」切符 海星学院高華道部【室蘭】
室蘭・海星学院高校(堺俊光校長)華道部のチーム「Stella Maris(ステラマリス)」が、全国140チームが高校華道日本一を競うコンクール「Ikenobo 花の甲子園2021」(池坊華道会主催)の北海道地区大会で優勝した。11月14日に京都で開催される全国大会に向けて「自分たちが生けたいものを精いっぱい生けたい」と意気込んでいる。
ステラマリスのメンバーは、森川海輝さん(3年)、福島結菜さん(同)、赤間海里さん(2年)。地区大会のテーマは「私たちの大切なもの」で、森川さんは「挑戦する気持ち」、福島さんは「自分を信じて努力する気持ち」、赤間さんは「これまで記録してきた写真」を、ヒマワリやアレカヤシ、アジサイに込め、共同作品を完成させた。
8チームが出場した道地区大会の審査はリモートで行われ、1人10分の計30分以内で生けこみ、3分以内でプレゼンテーションする様子を撮影した動画を提出。生けこみはやり直しできない一発勝負で「自分の思う通りにできた」(赤間さん)と会心の出来だった。
審査員講評では、「カットしたアレカヤシと曲げたフトイの幾何学的な構成に工夫がみられた。全体として清潔感のある花で、若々しい印象を受けた」と高く評価された。同校は道地区大会にこれまで6回出場し、準優勝が最高。悲願の優勝と全国大会出場に「次の日の大学受験のことを忘れるくらいうれしかった」(森川さん)と振り返った。
華道部(佐々木一部長、15人)の部員も3人をサポート。「日々支えられている。道具作りや花材選びもアドバイスをくれたので感謝の気持ちでいっぱい」(福島さん)。同部外部講師の吉澤万起子さんも「他の部員もずっと一緒に活動してくれた。プレゼンで使った小道具も作ってくれた」と部全体での快挙達成を強調している。
19日には、花の甲子園エリアサポーターで吉本興業のお笑い芸人・スクランブルのとしきさん、だいきさん(共に苫小牧出身)が同校を訪れ、全国大会出場切符を贈呈した。全国大会のテーマは「花の力」。3人は「初めての挑戦になるが、恐れないで大きく伸び伸びと生けたい」などと話していた。
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