テープカットする但野校長（中央）ら関係者

　函館高専（但野茂校長）が敷地内に整備した国際寮が完成し、１９日、竣工（しゅんこう）式と内覧会が同所で開かれた。

　国際的な視野を持つ実践的な技術者育成、国際交流の促進を目的に、文部科学省、国立高専機構の支援を受け開設。外国人留学生と在学生が一緒に生活する混住型の寮で、昨年９月に着工し、今年５月に完成した。

　鉄筋コンクリート造り３階建て、延べ床面積１５００平方メートル。定員６８人で、パーソナルブース（個室）６、７室と共同スペースが一体となった居住スペースが１０ユニットある。１階には国際交流の拠点となるグローバルセンターを設置するほか、イスラム教の戒律に沿ったハラール対応のキッチンも設けている。

　寮内では英語を使い生活。函館高専では、外国人留学生、海外協定校からの短期研修生を受け入れ、日本人学生は本科４年生以上で一定レベルの英語力を身に着けた学生の入寮を認める。正式な開寮は来年４月とし、現在、外国人留学生、在学生計２１人が体験入居している。

　竣工式で、但野校長は「国際寮開設を契機に、建物を国際交流、グローバル化の拠点とする」とあいさつした。

　先行入寮している専攻科１年の工藤淳平さん（２１）と、ペルー人留学生の５年生、ハシヅメ・ルハン・アレクス・カズオさん（２５）は「食事の際はいろいろな国の食文化を知ることができる。友達が増え楽しい」と話していた。