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函館新聞

函館市が町会運営マニュアル作成 規約や会計処理など【函館】

函館市が初めて作成した町会運営標準マニュアル

 函館市は、町会運営の規約や会計事務の手続き方法、加入促進のためのアイデアなど、町会に関する幅広い事例について具体例を取り入れながら分かりやすく解説した「市町会運営標準マニュアル」を初めて作成した。市はライフスタイルの変化などで町会加入率の減少が続く中、組織運営や会計処理の透明性を高め、魅力的な町会活動の実現につなげたい考えだ。

 加入者の減少や役員の高齢化などで、地域での町会の活力低下が懸念される中、市と町会連合会は今年3月に町会活性化に向けた基本的な施策として「自発的な参加の意識づくり」「町会活動への参加機会の拡充」「負担感の軽減」「透明性・信頼性の確保」の4つの方向性を示した。今回のマニュアルは方向性に沿い、各町会が独自に取り組みを進めるための手引きとして作った。

 規約作りの必要性や役員の選出方法、総会開催への流れなどを、図表やイラストを盛り込みながら丁寧に説明。特に複雑な会計事務では「個人と町会の財布は必ず分ける」「立て替え払いは原則禁止」「支払いをしたら必ず領収書をもらう」など、初めて会計に携わる人でも理解しやすいよう注意点を列挙している。また、町会連合会も力を入れている加入促進活動は、実際に住民に声を掛ける場合の想定問答も掲載するなど、町会活動に興味を持ってもらうためのヒントが充実している。

 巻末には、町会規約や個人情報取扱方法の文書例、収支決算書の記入例なども掲載し、資料として活用できるよう工夫している。このほか、町会運営に役立つ実例やアイデア、注意点などをコラム形式にまとめた文章も挿入し、読み物として興味深い内容に仕上がった。

 市民部男女共同参画課は「町会の運営は、あくまでも各町会の自主性に任せているが、基本的なルールを守りながら効率的に活動してもらうため、マニュアルを参考にしてほしい。今後は町会員の意見も取り入れながら、さらに充実した内容にしていきたい」としている。

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