函館空港に緊急着陸した航空自衛隊三沢基地所属の戦闘機Ｆ３５（手前、８日午後１時４５分ごろ）＝山崎純一撮影

　８日午後０時２０分ごろ、函館空港に航空自衛隊三沢基地（青森県三沢市）所属のＦ３５Ａステルス戦闘機１機が緊急着陸した。

　訓練中に機体の不具合が発生したためで、操縦していたパイロットにけがはなかった。この影響で同空港は同０時２２分から同３１分まで滑走路を閉鎖し、民間機で発着の遅れはあったが欠航はなかった。

　同基地によると、同機は同日午前１１時１５分ごろ同基地を離陸し、基地から西に約１９０キロ離れた日本海上空での飛行訓練中、機体に何らかの不具合が発生したため、同空港に緊急着陸したという。安全の確保や確認のため随伴していた別の１機も午後０時５０分ごろ、同空港に着陸した。

　同基地では整備士を函館空港に派遣し、詳しい原因を調査している。

　函館市内からは大きな音を響かせながら飛行する同機が確認され、同空港周辺では、駐機している機体を見ようと訪れる人もいた。同市内の男性は「青森で米軍機が燃料タンクを投棄したというニュースがあったばかりなので、函館に戦闘機が緊急着陸したと聞き驚いた。くれぐれも安全に気を付けてほしい」と話していた。