日本経済新聞社シンポジウム「ブランニューＨＯＫＫＡＩＤＯ　ｉｎ十勝　女性たちが拓く日本のみらい」が２６日、帯広市内の北海道ホテルで開かれた。世界、全国で活躍する十勝の女性が北海道ブランドの刷新のために取り組んでいることを紹介した。

４人の女性が活動事例を発表したシンポジウム

　日本経済新聞社主催、十勝毎日新聞社協力。北村貴さん（グロッシー社長）がコーディネーター役を務め、佐藤未季さん（未季庭園設計事務所ガーデンデザイナー）、中神美佳さん（ＳＰＡＣＥ　ＣＯＴＡＮ取締役兼ＣＭＯ）、長原ちさとさん（ＴＯＹＯ　Ｃｈｅｅｓｅ　Ｆａｃｔｏｒｙ取締役）、鈴木なつきさん（鈴木牧場獣医師）がパネリストとして登壇した。

　長原さんは９月に「フロマジェ」の世界大会で３位入賞したことを「自分の力ではない神懸かった体験ができた」と振り返った。十勝の課題については「十勝には良い食材があるが素材に頼りすぎて安価に流れている。ブランディングが必要だ」と述べた。

　佐藤さんは２０１９年のチェルシー・フラワー・ショー（英国ロンドン）で金賞を受賞するまでにスポンサー集めで苦労したことを紹介。十勝のガーデン業界について「ガーデン街道に代表されるように、パイを奪い合うのではなく互いに価値を高めている」とし、北海道のブランド化には連携が必要との考えを示した。

　鈴木さんは牛の健康に気を使った牧場経営、中神さんは大樹町から目指す宇宙港の未来について語った。