合格証書を手に喜ぶ秋山君

　１０月に行われた今年度の第２回漢字日本能力検定で、函館昭和小学校５年の秋山良歩得（らふぁえる）君（１０）が、高校修了程度に相当する２級に合格した。１年生から小中学校で習う漢字の書き取り練習を毎日続けた成果が実を結び、秋山君は「合格できてうれしい」と喜んでいる。

　２級は常用漢字全ての２１３６字が出題範囲で、高校卒業・大学・一般程度の知識が問われる。秋山君はこれまで漢検の受験経験はなく、今回が初挑戦。漢検の準会場登録している団体「まなびラボ」（北斗市）を通じて函館市内で受験した。

　秋山君は小学１年から毎日、漢字の書き取りを３、４文字ずつ続け、小学３年生修了時点で中学校卒業までに習う漢字をすべて書き終えた。書き取りはどんなに疲れていても休むことなく「毎日続けることで達成感が得られた。休んだら罪悪感を覚えた」と振り返る。

　５年生になり、「目標を持たせたい」という母親からの勧めで漢検２級の挑戦を決意。夏休みに入ってから問題集や過去の試験問題を使って繰り返し練習し、受験前には合格ラインの正答率８０％以上の実力を身に着けていた。

　「腕試しの受験だったが、合格は励みになる。機会があれば上の級にも挑戦したい」と秋山君。「将来の夢はまだ決まっていないけど、今後自分が本当にやりたいことを見つけたい」と意欲を新たにしている。