北海道ニュースリンクは北海道の参加新聞社がニュース・イベントを配信するサイトです

日高報知新聞

無病息災を祈願【浦河】

ポニーで西舎神社の鳥居をくぐる浦河ポニー乗馬スポーツ少年団員

 今年で113年目を迎えた馬産地・浦河町の新春恒例行事「騎馬参拝」(実行委主催)が2日、西舎神社で行われ、新型コロナの収束や人馬の健康を祈願した。

 明治40年に町内西舎に国の日高種馬牧場が開設されて以来続く伝統行事。開設により日高の産馬事業は著しく進展した。主神は牛馬守護の神として広く崇敬を集めている福島県相馬郡中村の相馬中村神社の祭神・天御中主神(あめのみなかぬしのかみ)、相殿神として全国の産馬改良に尽力した藤波言忠大人命(ふじなみことただうしのみこと)、元浦河支庁長の西忠義大人命(にしただよしうしのみこと)が祭られている。

 昨年は新型コロナ感染症対策として無観客にしたが、今年は感染者の減少から有観客にして一般参加者約150人と関係者約50人が参加のほか、町特別アドバイザーで日本ハムファイターズマスコットキャラクターの「B☆B」や交通安全や特殊詐欺被害防止啓発をする浦河警察署員も馬にまたがり行進した。

B☆Bも参加

 騎馬参拝は、実行委を組織するJRA日高育成牧場、浦河乗馬スポーツ少年団、浦河乗馬クラブ、浦河ポニー乗馬スポーツ少年団、浦河高校馬術部、町乗馬公園所属サークルや愛好者がサラブレッドやポニーと一緒に約50人が参加し、午前9時過ぎに西舎のJRA日高育成牧場きゅう舎を出発。雪原の軽種馬育成調教センター(BTC)やうらかわ優駿ビレッジアエル敷地内を通り、ピスカリの森を横断して10時過ぎに乗用馬7頭、ポニー5頭の計12頭が西舎神社に到着。

 代表して浦河ポニー乗馬スポーツ少年団員が礼節を重んじ、本殿前で下馬をしてさい銭を投げて1年の目標を祈願した。

 浦河警察署では馬の尻尾に「交通安全幕」を付け女性署員が啓発するとともに、配布された餅と一緒に交通安全に関するチラシを参加者へ配った。

 参拝を終えた浦河ポニー乗馬スポーツ少年団少年団長の山本壮亮(そうすけ)君(堺町小6年)は「今までコロナでみんな集まれなかったけど、今回みんなでわいわいできて楽しかった。今年は楽しく過ごして勉強など一つひとつ全力で取り組んでいきたい」と抱負を話していた。

 中島雅春実行委員長は「こんなに人が集まるとは予想以上だった。天候にも恵まれ良い騎馬参拝になった。100年以上続く騎馬参拝は浦河ならではの特色になりつつある。長い時間が経っても足を運んでもらえるようにしていきたい」と話した。

浦河警察署員が交通安全を啓発しながら行進

関連記事

苫小牧民報

樽前アートフォトコンテスト受賞 金賞に小田嶋さんの作品「待合室」

苫小牧市樽前地区の魅力を写真で伝える「樽前アートフォトコンテスト2023」(実行委員会主催)は、市内外から作品171点が寄せられ、最高位の金賞に市内錦岡の小田嶋清幸さん(72)が撮影した「待合室」...

苫小牧民報

金額 2年ぶり前年割れ 秋サケの記録的不漁響く 苫小牧市23年

苫小牧市は2023年の市内漁業統計(速報値)をまとめた。魚介類の漁獲量は前年比5・2%減の6060トン、漁獲高は4・2%減の18億8500万円(100万円未満は切り捨て)。秋サケの記録的な不漁が響...

室蘭民報

室蘭商工会議所創立100周年 百寿の節目盛り上げ、交流フェスタなど事業多..

 室蘭商工会議所(中田孔幸会頭)は今年、創立100周年を迎える。99周年の白寿だった昨年は、無料循環バスの運行やスタンプラリーなどを中島地区で開催して、地域循環の手法を整えてにぎわいづくりに臨ん...

室蘭民報

「メレンゲクッキー」登場、地元名産「藍」を使用 伊達高等養護とシャトンが..

 伊達の名産「藍」を活用し地域と交流を深める伊達高等養護学校(吉野隆宏校長)は、山下町の洋菓子店スイーツショップシャトン(西村聡美店長)とコラボし「藍のメレンゲクッキー」を商品化した。西村店長は...

室蘭民報

最新技術で災害に強く 工学院生、登別のまちづくり検討【登別】

減災ドローンや仮想空間を活用  北海道大学公共政策大学院による「防災・減災・レジリエンス ウインタースクール」が、登別市札内町の日本工学院北海道専門学校で行われた。情報処理科・ITスペシャリスト...

CATEGORY記事カテゴリー

MEDIA参加新聞社

ARCHIVE月別記事リスト

RANKINGアクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス