冬休みの木工教室【平取】
【平取】町主催の木育推進事業「冬休み木工教室」が12月26日、町中央公民館で開かれ、小学生児童11人が参加し、自分たちの生活と森林との関わりについて学んだ。日高振興局森林室平取事務所が協力。
木を身近に感じてもらえるようにと開催した木工教室は「木育スクール」も兼ねた。森林室職員は「空気」には酸素の他に「温室効果ガス」とよばれる二酸化炭素やメタンが含まれており、太陽の光で温められた空気の温度を保つ事で地球は生物にとって快適な環境が保たれるために必要なものだが、増えすぎるとさまざまな問題が生じる。また、近年、人口増加や近代化に伴い化石燃料の消費が増え、燃焼に伴い二酸化炭素の排出量が激増し、地球温暖化が進んで世界各地で激甚災害が起きていること。
さらに木は二酸化炭素を吸い、酸素を排出する大きな役目を果たすが、温暖化すると砂漠化が進み、山に木が無くなり土砂崩れや洪水などが起こりやすくなること―など地球上のさまざまな生物にとって重要であることを学んだ。
町有地の84%が森林の平取町の木について、種類や利用法も学習。その中で、「シラカンバ」は割りばしなど、「ミズナラ」はシイタケの原木など、「サクラ」はテーブルなど、町木の「カツラ」は家具、鉛筆、将棋の板などに使われていることを解説した。
このあと児童たちはさまざまな木材を組み合わせて思い思いの作品を作り、完成させた。
3姉弟で参加した佐藤颯起(そうき)君(平取小2年)は「家を作った。組み立てるのが楽しくやれて良かった。屋根を工夫したりインターホンをつけたり、家の前に信号もつけた」、心春(こはる)さん(同5年)、心咲(みさき)さん(同6年)は、「学校ではあまり教えてもらっていない地球温暖化のこと、木が二酸化炭素を吸ってくれていること、山の木がなくなってしまったら、土砂崩れや川がにごり、海の生き物にも影響がでることがわかった。これから森林を大切にしていこうと思う」と話した。
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