社殿を出て水ごりに臨む４人の行修者（１４日午後６時５０分ごろ）

　【木古内】佐女川神社の「寒中みそぎ祭り」は２日目の１４日、「みそぎ行列」を行い、氏子や町民らがちょうちんを手に町内を練り歩いた。神社の境内では前日に引き続き、行修者と呼ばれる４人の若者が冷水を浴びる水ごりの鍛錬に臨んだ。

　みそぎ行列は約１００人が参加。太鼓とかみしも姿の氏子らを先頭に、みそぎ公園を出発した行列は、佐女川神社まで約１・５キロを約３０分かけ歩いた。

　午後７時１０分ごろからは「冬花火の舞」と題し、境内を彩る１０００発の花火が打ち上げられた。新型コロナウイルスの新規感染者が拡大傾向にあることから、昨年同様に来場を避け、自宅から花火を鑑賞したという声も聞かれた。

　初めて祭りに訪れた七飯町の自営業、垣内謙さん（５９）は「行修者がかける水を浴びるとご利益がある。今年はいい年になりそうだ」と話していた。

　最終日の１５日は、午前１１時５０分ごろからみそぎ浜で「海水沐浴」を行い、行修者がご神体を清める。その後、行修者は社殿に戻り、祭りを無事に終えたことを奉告する本祭を行う。