北海道ニュースリンクは北海道の参加新聞社がニュース・イベントを配信するサイトです

苫小牧民報

学校給食に地場産の魚、ホッケやサケ… 子どもたちの食育に

苫小牧市学校給食会は今月から、市内の小中学校で地場産の魚を使った給食を提供していく。苫小牧漁業協同組合(伊藤信孝組合長)やマルトマ苫小牧卸売(西田浩一社長)の協力を得て、地元で水揚げされた新鮮なホッケやサケなどを年に数回、料理に取り入れ、子どもたちの食育を推進したい考えだ。

苫小牧で水揚げされたホッケを味わう生徒たち

 今月、稼働を開始した新しい市の第2学校給食共同調理場(美原町)は「第1調理場」(柳町)と同様、生の魚を焼いたり、蒸したり可能となったため広く児童、生徒に地元の魚を知り、味わってもらう機会を提供する。

 苫小牧漁協とマルトマ苫小牧卸売は、地場産魚介類を学校給食に定着させようと連携。利益度外視でほぼ原価で出荷し、札幌の加工業者に委託してメニュー化するという。

 これまでも水揚げ日本一の苫小牧産ホッキ貝を給食に使用してきたが今後は多く漁獲でき、安価なものも選んで提供してもらう。

 第1弾となるホッケは昨夏、漁獲量が前年の約10倍の豊漁となる一方、取引価格が低迷した経緯がある。漁協はホッケを急速冷凍して保管しており、1月は1トン程度を給食に活用する。業者が昆布しょうゆ焼き用に加工し、給食センターに納品する。

 漁協の赤澤一貴総務部長は「ホッケは鮮度を維持したまま冷凍保管していた。絶対においしい」と自信たっぷりで「子どもたちの魚離れを食い止めたい」と強調。西田社長も「地元のおいしい魚を知ってもらえる機会ができてありがたい。違う魚も提供していければ」と語る。

 中学校の3学期が始まった14日には13校で、「地場産ホッケの昆布しょうゆ焼き」が登場した。苫小牧東中学校の3年1組の教室では25人が、団子汁や小松菜ともやしのごまあえと共に味わった。原田夏希さん(15)は「魚は苦手な方だけど、苫小牧で取れたホッケだと思うとおいしく感じた。これからの給食も楽しみ」と話していた。

 地場産ホッケの昆布しょうゆ焼きは、2月にも小中学校の給食でお目見えする予定。

関連記事

名寄新聞

美深町産蜂蜜と福岡県添田町産ユズでクラフトビールを開発【美深】

 美深町商工会青年部(馬場大輔部長)は、美深町産の蜂蜜と姉妹町の福岡県添田町産のユズ(柚子)を使ったクラフトビール「はちみつゆずエール」を開発して製造、5月15日から一般販売を開始する。美深白樺...

十勝毎日新聞

「農家のパスタ店」1周年 育てた野菜、特産も提供【池田】

 道東自動車道の池田インターチェンジを降りて国道274号を本別方面に向かうと、農家の住宅内に3月でオープン1周年を迎えた「道行パスタ店」(池田町信取74ノ1)がある。八木茂美代表(66)は「大勢の...

十勝毎日新聞

地域食堂「つながり」 カレーで笑顔 大然寺で初開催【帯広】

 子どもからお年寄りまで一緒に食事を囲む地域食堂を運営する一般社団法人「つながり」(門義昌代表)は21日、帯広市東5南8の大然寺で初めての食堂を開いた。地域から親子連れら約100人が訪れて、カレー...

十勝毎日新聞

中心街歩行者 目標遠く 藤丸閉店の影響も【帯広】

 帯広市中心市街地活性化協議会(所紀夫会長)が24日、市内の帯広経済センタービルで開かれ、市は市中心市街地活性化基本計画(2020~24年度)の23年度末時点の状況報告などを行った。目標指標の一...

室蘭民報

登別・室蘭空撮「絶景」 志賀さんヘリ体験搭乗【登別・室蘭】

 陸上自衛隊幌別駐屯地主催のヘリコプター体験搭乗が14日、登別市緑町の同駐屯地で行われた。市内外から44人が参加して、同駐屯地から室蘭市の白鳥大橋を折り返す約15分間のフライトを楽しんだ。市内...

CATEGORY記事カテゴリー

MEDIA参加新聞社

ARCHIVE月別記事リスト

RANKINGアクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス