２８日から販売される「五稜」のラベル貼りを行う職員

　函館市内に昨年、５４年ぶりに誕生した酒蔵「五稜乃蔵」（亀尾町２８）では、２８日から同市内や近郊の酒店で販売される日本酒「『五稜』純米生」（７２０ミリリットル、税込１３２０円）の初出荷に向けた準備が本格化している。１７日には職員が瓶にラベルを貼り、新酒を完成させた。

　同酒蔵は上川大雪酒造（上川管内上川町、塚原敏夫社長）が製造、「函館五稜乃蔵」（漆嵜照政社長）が販売などを担う。亀尾町内で生産された酒米「彗星」を使った純米酒（精米歩合７０％）で、今月上旬に初搾りが行われた。

　ラベルの「五稜」は、砂を用いた書などに取り組む、同市内の書家の櫂さんが揮ごうしたもので、さらに「初出荷、亀尾町産１００％」などと書かれた限定のステッカーも貼られた。

　総杜氏（とうじ）の川端慎治さんは「すっきりフレッシュな味わいで冬の味覚とも相性の良い酒に仕上がった。たくさんの地元の人に飲んでもらいたい」と意気込んだ。