絶滅危惧種「ハクガン」を発見【新ひだか】
【新ひだか】三石鳧舞地区で、2日午前9時頃、川岸で羽根を休める絶滅危惧種のハクガン21羽を確認した。
ハクガンは、カモ科に分類される鳥類。日本には越冬のためにごくまれに飛来(冬鳥)する。全長66~84㌢、翼開張132~165㌢。頭部からけい部の羽根は白い。翼長オス39~46㌢、メス38~45㌢。湖沼や河川、内湾などに生息し、食性は植物食。植物の葉や根、水生植物などを食べる。
繁殖形態は卵生で、5から6月に5~6個の卵を産む。米やトウモロコシを食害する害鳥とみなされたこともある。日本では以前は冬季に多数飛来していたが、乱獲により1940年代までに越冬個体群は絶滅したと考えられていた。
93年から国際共同計画としてハクガン復元計画が実行された結果、飛来数は増加傾向にあるが、環境省レッドリストでは絶滅危惧種に指定されている。
昨年6月から、野鳥の撮影を始めた浦河町堺町の男性(53)はこの日、カメラと500㍉の望遠レンズを持ち鳧舞地区の撮影に向かった。
川沿いの上空で白い鳥を発見し、約40~50㍍の距離から望遠レンズを使って撮影。男性は「カモメと思いながら写真を撮り、自宅で図鑑を調べると珍しいハクガンと知って驚いた」と話していた。
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