いすを利用して練習に励む児童たち

【えりも】８日にオープンした町内新浜の町営スケートリンク（１周１５０㍍）で19日、笛舞小（中山英明校長）を皮切りにえりも岬小（高杉省一校長）と交互のスケート授業が始まった。

　スケートリンクのコンディションは、12日から14日夜半までの湿気を帯びた暴風雪で復元に手間取ったが、現在は良好な状態を保っている。

　無風快晴で白銀に輝く豊似岳も眺望できる絶好のコンディションのこの日、スクールバスでリンクに到着した笛舞小の全児童22人は準備体操を終えたあと、リンク脇で先生たちからスピードスケート靴装着の手助けを受けて早速氷上へ。

　スケート経験が未熟の低学年児童たちは、かつて教室で使用のいすにつかまり立ちしながら、先生や上級生が同伴してリンクを周り、１時間後にはおぼつかないながらも独走に成功した。

　全校児童で唯一、氷上を軽快に滑っていた扇谷心望（こうみ）さん（６年）は「浦河町の堺町スケート少年団員で、晴天の日は毎日、母が浦河まで送迎してくれます。苫小牧大会にも出場した」と話しながら、後輩たちの滑りも懸命にサポートしていた。

　川村一華（いちか）さん（６年）は「スケート授業は４回あるので、上手に滑れるよう頑張ります」と話した。

　スケートリンクの開放時間は午前９時から午後８時まで。開放日にはリンクと町福祉センター屋上に緑旗、休止のときは赤旗を掲げる。使用期間は２月中旬までを予定。

　問い合わせは町民体育館（☎０１４６６・２・４６２８）へ。

おぼつかないながらも独走に成功した児童たち