横浜スタジアムで新採用・名寄恒久粘土「Clay3N44」【名寄】
市内東2南10の名寄土管製作所(松前司社長)で製造している名寄恒久粘土「Clay(クレイ)3N44」が、プロ野球「横浜DeNAベイスターズ」ホームグラウンドの横浜スタジアムのピッチャーマウンドなどの土として採用された。名寄恒久粘土が採用されている主要球場は、札幌ドーム、楽天生命パーク宮城、明治神宮野球場に次いで4球場目となり、名寄の土に対する選手やグラウンドキーパーの評価が高まっている。
名寄恒久粘土は、2006年に北海道日本ハムファイターズのホームグラウンドである札幌ドームに初めて導入。セ・パ両リーグ間で行われる交流戦により、プロ野球全12球団の選手が、札幌ドームのマウンドやバターボックスに立ち、名寄の土の上でのプレーを体感。選手の間で評判となり、13年に楽天生命パーク宮城(東北楽天ゴールデンイーグルス)のアンツーカー原料として採用。21年には明治神宮球場(東京ヤクルトスワローズ)で正式導入された。
しかも、前述3球団で名寄恒久粘土が採用された初シーズンは、いずれもリーグ優勝、日本一に輝いており、勝利のお守り『土つかず』として幸運をもたらした。
松前社長によると、横浜スタジアムからの名寄恒久粘土の導入は、約1年前からオファーがあったとのこと。明治神宮球場への納入が一段落した今オフシーズンに、横浜スタジアムへ27トン分を収めたという。
商品名である「Clay3N44」の名称は、「Clay」(レンガ)と3つの「N」は「なよろ」「粘土」「北緯44度」を表現している。
続々と全国の主要球場で採用されてきている一因として、名寄恒久粘土は通常のアンツーカー(粘性土を高温熱成してつくられる土)よりもきめが細かく、水はけも良く、なにより適度な締まり具合が選手に支持されていることが挙げられる。松前社長は「先駆けて採用してくれた札幌ドーム、日ハムのお陰」と話す。
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