来年1月に民間移譲 公設地方卸売市場花き部 来月、選定委立ち上げ
苫小牧市は2022年度に計画している公設地方卸売市場花き部(末広町2)の民間移譲に向けたスケジュール案を固めた。4月に選定委員会を立ち上げ、8月までに事業者を一般公募・選定し、来年1月に民間市場として運営を始める。
市場経営展望(33年度まで)に基づく民間活力導入。青果、水産両市場は昨年10月に公設を維持する指定管理者に移行したが、花き部は施設が比較的新しく、花自体の嗜好(しこう)性の高さも踏まえ、民間が最大限力を発揮できる移譲を目標に掲げてきた。
市は土地を貸し付け、建物を売却する。土地は10年間の有償貸与とすることで、市として一定の関与を可能にした。ただ、当初5年間は事業者の支援策として無償にし、11年目以降に有償貸与の継続か売却を考える。
市は4月に事業者募集要項を公表し、5~6月に募集説明会や現地見学会を開いた上、事業者を一般公募する。7月に書類審査や事業者によるプレゼンテーションを行い、8月に事業者を決めて公表。9月に関連議案を市議会に提案し、可決されれば10~12月の準備期間を経て、来年1月に心機一転スタートする。
花き部は1997年新築で、鉄骨造り一部2階建て、延べ床面積約1700平方メートル。取扱高は年々減っており、2020年度は前年度比17・9%減の約3億4600万円。市は「移譲は事業者の自由裁量で事業展開が可能。さらに市民に花の普及を図れれば」と期待している。
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