まちの特産品で冷凍食品を作り、全国に向けて販売するプロジェクトに、十勝で初めて芽室町のご当地グルメ「十勝芽室コーン炒飯(チャーハン)」が選ばれた。関係者らは20日の発売を前に「まだ食べたことがない人に届き、芽室に足を運ぶきっかけになれば」と期待を膨らませている。
食のプロモーション会社「ブレナイ社」(札幌、野呂貴弘代表)が進める「北海道冷凍(COOL)ご当地お弁当プロジェクト」の一環で昨年末から開発していた。
同プロジェクトは昨年開始。コロナ禍で消費が落ち込んでいる北海道米と道内各地の特産品を利用した冷凍タイプの弁当を作り、ふるさと納税の返礼品などに活用してもらう取り組み。これまで日高管内様似町や後志管内寿都町、根室管内別海町など道内5カ所の自治体の観光・物産事業者と同社が協力して弁当を製造、販売した。芽室町は6カ所目となる。
冷凍のコーン炒飯は、町内の各飲食店と同様に芽室町産のスイートコーンと特製コーンバターを使用。米150グラムに対しコーンは50グラムで、炒飯の上をコーンが埋め尽くす見た目にもこだわり、忠実に再現した。
18日には町内で報道や役場関係者に向けた試食会が行われた。十勝芽室コーン炒飯推進協議会の高橋広明会長(50)=レストランHiroオーナーシェフ=は「コーン炒飯は地元に足を運んでもらいたいという思いで作ってきた。芽室の味をそのまま自宅で楽しんでもらい、地元のPRにつなげたい」と話した。
1個700円で、3個セットは2000円。20日からめむろーど1階(町本通1)の「めむろまちの駅」物販コーナーに並ぶ。町観光物産協会の通販「めむろセレクション」での販売を今後予定。5月中には町のふるさと納税返礼品にも追加される見込みだ。問い合わせはレストランHiro(0155・67・6400)へ。
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