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函館新聞

元松前城資料館館長久保さんが松前藩士の名簿を増刷【松前】

「松前藩家臣名簿」を紹介する久保さん

 【松前】松前公園内の松前城資料館の元館長久保泰さん(75)は、松前藩の家臣5344人を掲載し自費出版した「松前藩家臣名簿」(A4判316ページ、5000円)を増刷する。家臣の子孫や歴史ファンの間で話題となり、200部を増やす。久保さんは「名簿をきっかけに、子孫同士で交流が生まれるとうれしい」と話している。

 久保さんは、松前町教委で遺跡発掘調査や文化財保護事業に携わり、退職後は松前城資料館館長として勤務した。同館や松前町郷土資料館では「松前藩家臣だった先祖の経歴を知りたい」と来館者が多かったが、廃藩置県時の混乱などから「家臣録」がなかったため、明確に答えることができなかったという。

 「そうした声に答えたかった」と退職後家臣名簿の作成を決意した久保さん。道内の資料館や個人宅に残る日誌や手紙など約150冊を収集し、同館が休館中の12~2月にかけて集中して編纂作業を行った。

 家臣一人づつ氏名・改名・階級・出生などを記したカードを作成。資料に登場する度に書き加えた。3代つづけて同じ名前や6つ名前があったりと「一筋縄ではいかなかった」と振り返る。収録した家臣は、足軽から家老まで5344人にもなった。検索しやすいように50音別に並べ、年代別に経歴をまとめ、出典も併記した。

 「予想以上の反響があった」と話す久保さん、初版の100部に加え、増刷を決めた。今後は「梁川移封以前の資料を集め内容を充実させたい」と意気込む。

 問い合わせは、三和印刷(函館市)、(0138・45・0845)

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