7月に20周年 記念事業盛りだくさん ウトナイ湖野生鳥獣保護センター 展示大幅リニューアルも
苫小牧市植苗のウトナイ湖野生鳥獣保護センターは7月、開設20周年を迎える。環境省と苫小牧市の共同運営で湖畔の自然情報発信や傷病鳥獣の保護などに取り組み、総来館者は110万人を超えた。節目を記念し、7~8月に体験型イベントや特別展示を行うほか、湖畔の動植物を紹介する屋内展示の大幅リニューアルも計画している。

開設20周年を迎えたウトナイ湖野生鳥獣保護センター
同センターは、環境省が全国初の野生鳥獣共生環境整備事業施設として2002年7月に開設。地元の同市が運営に携わり、国指定鳥獣保護区のウトナイ湖の保全活動や各種講座に取り組み、展示を通じた自然教育を推進してきた。
傷病鳥獣を受け入れ、獣医師らスタッフによる治療やリハビリ後、野生に戻す活動も手掛けている。
21年度末までの総来館者は111万9601人。開設当初の年間来館者数は7万5000人を超えたが、近年は4万~5万台で推移。新型コロナウイルス禍による臨時休館もあり、20年度3万5013人、21年度3万2090人と過去最少を更新する状況が続いていた。
20周年記念のイベントは7月26日~8月16日の日程で計画。夏休み期間中の子ども向けにセンターの仕事を体験できる企画をはじめ、普段は立ち入ることができない救護室を含むバックヤードツアー、日本野鳥の会苫小牧支部副支部長の奥山博美さんによる勇払原野の動植物を描いた点描画展、市美術博物館と連携した特別展などを予定している。
これに先行し、4月から毎月第2日曜日に予約不要の「ガイドウオーク」をスタート。湖畔を日本野鳥の会のレンジャーや知識豊富なボランティアの案内で散策できるため、初心者からも「自然に興味を持てた」などと好評だ。
このほか、湖畔の動植物や自然保護の歴史などを写真、イラストで紹介する屋内展示を年度内にリニューアル。この20年で変化した自然環境や動植物の最新の調査研究結果を反映させる。剝製を増やし、デジタルサイネージ(電子掲示板)も導入する。
望月樹センター長は「このセンターがどういう経緯で誕生し今、どんな役割を果たしているのか、知ってもらう機会になれば」と話し、SNS(インターネット交流サイト)を使った情報発信にも力を入れていく考えだ。
関連記事
国内最高峰チェーンソーアート大会「エゾカップ」3年ぶり開催へ【下川】
国内最高峰・道内唯一のチェーンソーアート大会「EZOCUP」(エゾカップ)は、7月14~17日までの4日間、桜ヶ丘公園フレペ広場特設会場で開かれる。 町内有志で組織する実行委員会(木霊光実行...
酒だるで塩辛 きれいなサクラ色 小田島水産食品【函館】
函館の老舗水産加工業「小田島水産食品」(小田島隆社長)は、道南スギを使った酒だる(日本酒の容器)で初めて仕込んだイカ塩辛を商品化した。きれいなサクラ色をした塩辛が出来上がり、酒だるの新たな用途...
露地ニンジン艶やか 七飯で共選進む【七飯】
【七飯】JA新はこだて七飯基幹支店のニンジン共選施設(町大中山7)で、全道一早い露地物の出荷が進んでいる。鮮やかなオレンジ色のニンジンが選別台を次々と流れ、全国へ良質なニンジンを送り出している...
みついし蓬莱山まつりをPR【新ひだか】
【新ひだか】7月3日に蓬莱山公園で3年ぶりに開催される「みついし蓬莱山まつり2022」(実行委主催)のPRポスターがこのほど完成し、公共施設などで掲示されている。 今年は、「新ひだかのおいしい...
ハタハタ稚魚158万匹を放流【えりも】
【えりも】道栽培漁業えりもセンターは21日、同センターでふ化したハタハタ稚魚158万匹を、えりも漁協海域の様似町冬島・旭両漁港、町内の笛舞漁港とえりも港に放流した。 同センターでは、えりも岬西部沿...
CATEGORY記事カテゴリー
MEDIA参加新聞社
ARCHIVE月別記事リスト
RANKINGアクセスランキング
- 週間アクセス
- 月間アクセス
-
1
大迫選手と一緒に快走 うらほろマラソン【浦幌】
2五島軒がパン製造を新規展開 オーブンなど設備投資【函館】
3フードバレーマラソン 3年ぶり開催へ 10月30日【帯広】
4インデアンカレーついに500円超え 食材高騰で7月【帯広】
5北光町の幼児死体遺棄事件 母親が胸の内明かす「深い後悔」
-
1
恵山岬沖で沈没の米潜水艦アルバコアか ソナーで物体検知【函館】
2三浦由唯菜さんが女子日本史上初の優勝・世界ジュニアカーリング選手権【名寄】
3フードバレーマラソン 3年ぶり開催へ 10月30日【帯広】
43年ぶり「ワニ祭り」 7月1、2日開催に向け協議【室蘭】
5「マルミ商店」オープン、テークアウトと物販専門、マルトマ食堂の姉妹店