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十勝毎日新聞

3年ぶり歌声弾む 少年少女合唱団 活動を再開【帯広】

 歌うことによる新型コロナウイルスの飛沫(ひまつ)感染が心配され、活動を自粛していた十勝管内の合唱団が、練習を徐々に再開している。合唱団はコロナ禍で強いしわ寄せを受け、この2年間は「練習がほぼなかった団体がほとんど」(関係者)。6月12日には3年ぶりとなる「春の合唱祭」(帯広合唱連盟主催、帯広市民文化ホール)を予定し、来春の「帯広少年少女合唱祭」(実行委主催)のメンバー募集も開始。披露の場や練習再開の動きに、子どもたちも胸を躍らせている。

合唱祭へ向けて練習を重ねる帯広アドニス少年少女合唱団のメンバー。練習、本番共にマスクは着用する

 22日、音更町文化センターの練習室で子どもたちが澄んだ歌声を響かせた。帯広アドニス少年少女合唱団(酒井愛梨団長、団員15人)は今月、毎週の練習を再開。この日は小学生から高校生までの10人が参加し、春の合唱祭で披露する「音楽のおくりもの」を手話付きで歌い、ハーモニーを重ねた。

 この2年間、活動はほぼできなかった。現在もマスクをしながら歌うが、副団長の菅原葉音さん(帯広緑陽高2年)は「久しぶりに練習できてうれしい。他の団体の歌を聞く機会もなかったので、合唱祭が楽しみ」と心待ちにする。

 団員募集もなかなかできなかったが、この期間にアドニスのロゴやマスコットキャラクター、チラシを団員が作成。小学生から高校生までだった枠も今年から専門学校や大学生までに広げた。指導する久富徴子さんは「高校を卒業しても続けたい子もいる。子どもたちも練習がなく不安だったかもしれないが、今までと同じように戻していければ」と話す。

 少年団や部活動に所属していなくても広く参加できるプロジェクトも再始動した。管内小・中学校のクラブ、高校部活動、団体が一堂に集う帯広少年少女合唱祭の実行委は、来年3月12日に帯広市民文化ホールで開催することを決めた。

 2020年に「十勝」をテーマにしたオリジナル合唱曲の制作を始め、歌詞を広く公募。子どもたちから集まった歌詞に川崎智徳さん(鹿追小教諭)が作曲し、全4部の合唱曲が完成した。この曲を合唱祭で初披露する予定で、出場団体のほかに参加する子どもたちを募集している。

 完成した合唱曲「十勝を歌う」は、十勝の四季が歌詞にちりばめられているほか、感染症を心配することなく歌を歌える世の中に戻ってほしいという願いがこめられている。募集する子どもたちは小学生~大学生が対象。8月ごろから練習を始める。実行委の豊田端吾さん(帯広三条高教諭)は「合唱部がない学校も多い。難易度も配慮されているので、興味があったら気軽に応募してほしい」と話している。

 申し込み、問い合わせは帯広緑丘小(0155・24・5630、船場光子教諭)へ。7月末締め切り。

 歌詞を担当した子どもたちは次の通り。(敬称略)

 塚田健心、田中順平、堀田一瑳、田中瑞稀、横田修也、藤澤直人、佐藤心香、藤原まなみ

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