2年連続の2玉10万円 さぶりメロン初競り【函館】
道南の赤肉ブランドメロン「さぶりメロン」の初競りが10日、函館市青果物地方卸売市場であり、森町産木箱入り特秀2玉が過去最高の10万円で競り落とされた。2017年、昨年と同額で、生産者は安堵(あんど)の表情を浮かべた。
上品な甘みと果汁感が売りで、道南に夏到来を告げる果実。赤肉メロンの中から糖度15以上、1玉重量1・8キロ以上、容姿やネットの張り具合が良好なものを、さぶりとして出荷。名称は、厚沢部町の「さぶ」と森町の「り」から命名した。
初競りには、森産9ケースが東一函館青果の売り場に並び、競り落とした丸上青果(西桔梗町)の豊嶋敦果実担当課長(49)は「昨年は入荷量が少なく販売が足りなかったので、今年は量が増えることを期待して値を付けた。品物もいい」と話した。早速、函館のスーパーや専門店の店頭に並んだ。
JA新はこだて森基幹支店によると、町内の9戸が1・2ヘクタールに赤肉メロンを作付けしており、今年は生育順調で玉伸びも良好。メイン規格の5玉入りが多いといい、さぶりとして500ケース(1ケース約4キロ)の出荷を見込んでいる。森産は7月末まで、8月上旬から厚沢部産にリレーし、10月上旬まで続く。
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