ＮＰＯ法人函館市青年サークル協議会（仙石智義理事長）は１１日、樹高測定器など（１０万円相当）を市住宅都市施設公社（國安秀範理事長）に寄贈した。五稜郭公園の桜保護のために同日から活動を開始した同公社の「サクラ見守り隊」で活用する。

　寄贈品は樹高測定器１０個、メジャー１０個、デジタルマイクロメーター５個。仙石理事長が函館の幕末から戦後までの約１００年間に撮影された古写真や貴重な資料を使用して製作した「函館古地図・古写真　複製カレンダー２０２２」の売り上げの一部を充てた。

國安理事長（左）に目録を手渡す仙石理事長

　五稜郭公園裏門橋入口の芝生広場で行われた贈呈式には、一般市民による見守り隊隊員やボランティアで参加した第一生命函館支社の職員ら計約９０人が参加。仙石理事長から國安理事長に目録が手渡された。

　仙石理事長は「五稜郭の桜や函館の魅力、美しさを後世に伝えていきたい。そのために役立ててもらえれば」、國安理事長は「桜を受け継いでいくことを重く受け止めている。保護活動に取り組み、歴史ある桜を見守っていきたい」と述べた。

　式後は、見守り隊の隊員らが、担当者からの説明を受けた後、公園内の一部のサクラに肥料をまくなどして保護活動に汗を流した。

桜の保護活動に参加したサクラ見守り隊員ら