ホッキを水揚げする漁業者（上磯郡漁協上磯支所で）

　【北斗】北斗市沿岸で１３日、今季のホッキ漁が始まった。初日は１５隻が出漁し、七重浜地区から谷好地区付近の沿岸で、磯舟に乗った漁業者が伝統の「突き漁」で約１５０キロを水揚げした。

　北斗のホッキ突き漁は産卵期の４、５月を禁漁期間とし、資源保護のため、９センチ以上に育った貝のみを漁獲している。今年も例年通り６月中旬からの解禁となった。

　沿岸の各漁港から出漁した漁業者は、先に「ヤス」と呼ばれる爪をつけた約５メートルの矛（ほこ）を使って海底の貝を一つ一つ採取した。漁を終えた後、上磯郡漁協上磯支所に次々と接岸し、丸々と育ったホッキを水揚げした。

　同支所によると、昨年の北斗市のホッキ突き漁は約８トン。噴流式桁曳網（ふんりゅうしきけたひきあみ）という漁法でも漁獲していて、こちらは約１７トンを水揚げした。今年も同程度の漁獲高を見込み、函館、北斗市内のスーパーなどの店頭に並ぶ。