【新ひだか】町教委主催の高齢者教室「中央ことぶき大学」の６月全体学習が14日、町公民館で開かれ、学生25人が出席して交通事故防止や防災について学んだ。

　この日は、静内警察署交通課の髙橋英介課長らが「交通概況と防災について」講話した。

　最初に、「今年５月13日から75歳以上の高齢者の運転免許更新制度改訂で、違反歴の有無などにより運転技能や認知機能の検査が必要となる。70～74歳までの人は、いままで通り高齢者講習で免許更新ができる」と案内。「あおり運転」の対処法として、安全な場所に車を停車させてロックをかけ、示談はせずにすぐ「１１０番」に通報してほしい呼び掛けた。

　事故の発生状況は、２０２１年全道の交通事故での死亡者数は１２０人で、その中で高齢者が78人と65％だったことを示し、「夕暮れから夜間にかけての買い物などは、なるべく明るい服装で外出して、反射板や反射テープをつけるなどの対策をするだけでも車から認識されやすい」と注意を促した。

　防災については、町役場発行の「新ひだか町防災ハンドブック」から地震、津波の被害エリア、避難エリアをしっかり把握し、家族と話し合い、避難場所や連絡方法を決めておくなどの対策をとってほしいと説明。

　対策として、「防災グッズは非常食やライト、簡易トイレ、消毒液、それぞれが日常使用している物や薬など入れておくと避難所生活でも役に立つ」とアドバイスした。

　静内御幸町から参加した70代の女性は「地震災害は、意識していも、すぐには来ないだろうで過ごしている。今日の講習を参考に、防災グッズをこの後すぐ買いにいきます」と話していた。

交通事故防止の講話に熱心に耳を傾ける参加者たち