日本パエリア協会事務局長の栗原さん 観光大使に任命 東京で「白老食堂」オープンへ
白老町は17日、日本パエリア(スペイン発祥の炊き込みご飯)協会の事務局長栗原靖武さん(45)=千葉県在住=を観光大使に任命した。任期は3年間。白老町役場で同日、戸田安彦町長が委嘱状を手渡した。栗原さんは9月、東京都港区に白老産食材を使った和食レストラン「白老食堂」をオープンし、食を通じて白老の魅力をアピールする。
栗原さんは千葉県出身。国内のイタリア料理店で10年修業後、2013年にスペインで開かれたパエリア世界コンクールで入賞した。これをきっかけに14年、日本パエリア協会を立ち上げ、17年にはたき火で炊くパエリア専門店「エルドラゴン」を東京都港区にオープンさせた。
町内で地域食堂グランマを運営する林啓介さん(40)と7年ほど前から親交があり、林さんの誘いで昨年10月に白老を訪れた。この時、イタリアでは「ポルチーニ」の名で知られる高級食材ヤマドリタケをはじめ、海産物、牛肉など魅力に満ちた白老産食材に感銘を受け、都心での食堂オープンを決めた。
同月は白老駅北観光商業ゾーン(ポロトミンタラ)で開かれた「ポロトミンタラ音楽祭」に協力し、白老産の魚介類を具材にして大鍋で作った「しらおいパエリア」を先着100人に無料で提供。町民と交流し、会場を盛り上げている。
町は、都内で白老産食材を使った和食の店を展開することから、食を通して町の魅力を発信してもらうことなどを期待。栗原さんは「食材や町の人たちの温かさから得た感動を、料理を通して東京で発信し、白老ファンをつくっていきたい。僕を通じて町内各地域の魅力を伝えていけたら」と意気込んでいる。
白老町の観光大使制度は12年9月にスタート。栗原さんを含め、15組が任命されている。
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