森林資源 保全と活用探る 北大苫研究林 「関心広げたい」 木工品販売や体験型事業
苫小牧市高丘の北大苫小牧研究林は敷地内の豊富な森林資源の保全に努める一方で、有効活用する方策も探っている。強風や枯れて倒れた樹木で木工品を作って販売したり、夏休み中の子ども向けに体験型事業を始めたりし、森林への関心を育む機会を広げたい考えだ。
同研究林は1904年、国有林から札幌農学校(後の北海道大学)に所管が移り、苫小牧演習林として誕生し、2001年から現在の名称に。針葉樹や広葉樹が生い茂る約2700ヘクタールの敷地で、森林生態系に関するさまざまな研究や教育が続けられている。
昨年から、活動中に見つかったシラカバやミズナラ、イタヤカエデの倒木や枯れ木の利活用を試験的に始めた。皿やバターナイフ、スタンドライトといった小物に加工し、敷地内にある森林記念館(4~10月の最終金曜日のみ開館)で販売している。同館は林業の古い道具や写真などを展示した施設で、同館に「足を運ぶきっかけにもなれば」と願う。開館は午前9時~午後4時、入場無料。
10日にはこども森林学校も開校し、参加費は1人4000円。小学4~6年生が対象で午前9時と午後1時からの2回開催。定員は各12人。参加者2人に講師1人が付き、樹木の見分け方や分類法を学び、図鑑作りに挑む。最後に木製の修了メダルが授与される。
さらに、苫小牧演習林時代の風景を描き込んだ特製日本手拭いを復刻し、7月から研究林事務所で売り出した。1986年に作成し、実習生や視察に訪れた人らに記念品として配っていたもので、1本税込み700円。同研究林を訪れた人の「記念になる土産品があれば買いたい」という声を受け、商品化した。
販売で得た収益は、今後の森林管理・研究活動に役立てる。同研究林の中村誠宏林長は「研究林が持っている知見を生かしながら、市民が自然に触れる機会を増やしたい。生物多様性などの問題にも関心を持ってもらえたら」と意気込む。
問い合わせ・申し込みは平日午前8時半~午後5時に同研究林 電話0144(33)2171。
関連記事
函館で桜が開花、過去2番目の早さ 24日満開に【函館】
函館地方気象台は18日、函館市でサクラの開花を発表した。昨年に次ぐ過去2番目の早さ。平年より10日早かったが、記録が残る1953年以降、最も早かった昨年の4月14日よりは4日遅かった。 ...
ハッシュタグ「#ハコラブ」で観光情報拡散へ 函館市【函館】
函館市は今年度、SNS(交流サイト)上で新たにハッシュタグ「#ハコラブ」を付け、観光資源をPRする試みを始める。市公式アカウントがインスタグラムで函館愛のあふれる写真投稿とタグ付けを市民や観光客...
久々に水しぶき「楽しい」 静内温水プールがオープン【新ひだか】
【新ひだか】静内体育館隣の静内温水プールが16日午後1時にオープンし、この日を待ちわびていた子どもから大人まで約50人が久しぶりの水の感触を楽しんだ。 同プールは町教委が運営し、昨シーズンの来...
HIDAKA PRIDE ~Wagyu United~ 知識や技術の研さんに励む 担い手や畜産担当..
【平取】日高和牛振興協議会(渡辺隆会長)主催の黒毛和種保留牛調査会が13日、平取家畜市場で開かれ、管内各和牛改良組合の若手農業者や農協職員ら約40人が参加して知識や技術の研さんに励んだ。 同協...
マンホールカードに音別登場 釧路市3種類目【釧路市】
釧路市上下水道部は、音別地区のマンホールカードを新たに作製した。釧路地区、阿寒地区に続き市としては3種類目。音別地区のカードは26日から「ルート38音別館おんぽーと」(釧路市音別町本町1)で...
CATEGORY記事カテゴリー
MEDIA参加新聞社
ARCHIVE月別記事リスト
RANKINGアクセスランキング
- 週間アクセス
- 月間アクセス
-
1
函館が舞台「名探偵コナン100万ドルの五稜星」公開始まる 関連イベントも盛り上がる【函館】
2室蘭、登別で出店盛ん スーパーや飲食、衣料品店続々【室蘭、登別】
3伝統の歌声で歓迎受ける 浦河第一中に50人が入学【浦河】
4道の駅「恋問」来春オープンへ 地鎮祭で工事の安全祈願【白糠】
5ホースマンとして新たな一歩 育成調教技術者養成研修修了式 第41期生25人が成果を披露【浦河】
-
1
函館山山頂展望台の混雑解消、魅力向上へ 市が新年度から取り組み【函館】
2米粉100%使用シフォンケーキ開発 函館のカフェ【函館】
3函館が舞台「名探偵コナン100万ドルの五稜星」公開始まる 関連イベントも盛り上がる【函館】
4丹頂市場 来月6日新装開店 カフェや炉端楽しんで【釧路市】
5森町地域おこし協力隊に元プロ野球選手の吉田さん着任【森】