特設コーナーを設置しテレビ放映をＰＲするコーチャンフォー釧路店

　釧路市のふるさと納税の寄付で制作が決定していたテレビアニメ「邪神ちゃんドロップキックＸ釧路編」の放映が１１日午前１時４０分から、北海道文化放送（ＵＨＢ）で放映される。釧路を題材としたテレビアニメの放映が迫る中、多くの市民らが視聴し楽しんでもらおうとコーチャンフォー釧路店では特設コーナーを設置しＰＲしている。

　同アニメは女子大生の「花園ゆりね」が、魔界から召喚した悪魔「邪神ちゃん」との共同生活を描いた作品。２０１８年の第１期放送から人気を博しているコメディーで、第２期では千歳市とのコラボレーションが話題となり、第３期目の今作は釧路市や帯広市など４自治体とコラボしている。

　釧路編は、釧路に逃亡した邪神ちゃんと追い掛けてきた仲間たちが市内の観光地や商業施設などを巡る様子をコミカルに描いている。釧路和商市場での勝手丼や釧之助でのイクラ丼を食べるシーン。音別町のフキ畑でフキの収穫、阿寒湖温泉ではボッケの遊歩道、アイヌコタンのシーンも登場する。

　コーチャンフォー釧路店で旅行ガイドを探す様子や末広繁華街での炉端焼き、夕日の中の幣舞橋が映し出されている。視聴者が釧路に行ってみたいと思わせるシーンが放送約３０分間に盛りだくさんで、同アニメを初めて見る人でも楽しめる内容となってる。

　特設コーナーはコミックコーナー（ミスタードーナツ前）に設置されており、同テレビアニメをＰＲするパネルとともにコミック１～１９巻が並べられている。同店では「アニメを通し釧路が盛り上がり、観光にプラスになればと思う」と話す。

　同アニメ宣伝プロデューサーの栁瀬一樹さんは「このアニメは世界中で観られており、特に中国では人気で、過去作品では約７５００万回再生されている。本編で自治体のさまざまな魅力をアニメキャラクターを通し知ってもらい、感動を世界中に届けたい」と話している。

　同アニメの声優４人は９月３、４日開催予定のコスプレなどを楽しむイベント「釧路スタジオ」のトークショーに出演するため来釧する。