北海道ニュースリンクは北海道の参加新聞社がニュース・イベントを配信するサイトです

苫小牧民報

若者が歴史語り継ぐ ガイド役は高校生 「陣屋の日」  白老

仙台藩白老元陣屋資料館(町陣屋町)のボランティア会員になっている白老東高校2年生の3人が11日、同資料館が開いた夏の恒例イベント「陣屋の日」で、展示史料を来館者に解説し、ガイド役としてのデビューを果たした。高校生会員による解説は初めてで、来館者はほほ笑んで若々しくフレッシュな解説に、聞き入っていた。

来館者に展示物を解説する高校生ボランティア(左)=提供  

 「陣屋の日」には、手焼きせんべい作り、よろいかぶとの試着体験、地元の伝統文化保存会によるアイヌ古式舞踊や虎杖浜越後踊りなどを行い、道内外から約130人が訪れてにぎわった。

 解説をした高校生は、加藤雫さん(16)、千葉瑞椛さん(17)、井元悠斗さん(16)。加藤さんは人前に出る職業を志望し、展示解説に興味があったという。千葉さんは観光業に就くのが夢で、人前で話す苦手意識を克服したいと思っていた。井元さんはコミュニケーション能力を向上させたくて、それぞれ今春、同館のボランティア会員に登録した。

 5月から月2回同館を訪れ、1回につき4時間、同館友の会会員の志田健同高校教諭らから、展示史料の意味、館の役割、町の前史などについて学び、解説の練習を重ねてきた。

 この日、3人はガイド役として、交代をしながら約40分間、館内の展示史料を解説したり、郷土に関するクイズを出題して来館者とやりとりをした。初めての解説を終え、加藤さんは「人前で話す楽しさを実感できた」、千葉さんは「苦手意識を克服した達成感を感じた」、井元さんは「相手とやりとりしてこそのコミュニケーションと分かり、少し自信もついた」と笑顔を見せた。

 同館のボランティア会員は、3人を含めて24人。「陣屋の日」などのイベント開催時には、会場の設営や各種催しの手伝いをしている。随時募集をしており、展示解説は研修を受けて行っている。

 高校生会員は今後、9月以降の土日曜日と祝日に友の会会員らとスケジュール調整をしながら展示解説活動を続けていく。友の会の川西政幸会長(79)は「若者たちと歴史を語り継ぐ大切さを共有できてうれしい。さらに多くの人たちと興味の輪を広げていきたい」と話していた。

関連記事

苫小牧民報

町民に浸透 まなびお図書室 早来公民館図書室時代の4.7倍

安平町教育委員会は、町早来地区の小中一貫義務教育学校「早来学園」内にある図書室(通称まなびお図書室)の2023年度利用実績をまとめた。利用者数は2万805人で、比較可能な21年度の早来公民館図書室...

苫小牧民報

障害者の芸術イベント アール・ブリュット、苫小牧の2人も活躍

苫小牧市文化会館で3月に開かれた芸術イベント「アール・ブリュットin苫小牧2024」(苫小牧の文化と福祉を考える会主催)では、市内在住のアーティスト2人も活躍した。迷路作家の村川信也さん(50)と...

十勝毎日新聞

道の駅おとふけ来場128万人 2年目も好調【音更】

 音更町内の「道の駅おとふけ」(なつぞら2、愛称・なつぞらのふる里)が、15日に新築移転オープンから丸2年となった。2年目は、年間来場者数が128万2896人(対前年比14.9%減)で、開業初年(...

十勝毎日新聞

観光庭園に春到来 今季営業スタート【幕別・清水】

本格的な春の到来を思わせる陽気となった20日、十勝地方の観光庭園が一斉に今季の営業を始めた。訪れた入園者たちは、咲き誇る花々や木々の芽吹きを楽しんでいた。 45品種の花が出迎え 15周年迎えた十...

十勝毎日新聞

第30代青空レディ 藤田さん野口さん就任【十勝】

 十勝の魅力をPRする2024年度「第30代とかち青空レディ」に、帯広市の藤田真知さん(33)と野口香織さん(44)が就任した。19日に帯広競馬場で認証式・引継式が開かれ、活動を始めた。  ...

CATEGORY記事カテゴリー

MEDIA参加新聞社

ARCHIVE月別記事リスト

RANKINGアクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス