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日高報知新聞

「戦争をわすれまい」

特攻隊員として訓練した当時を語る永田さん(右)と二女の裕美子さん(左)

 少年飛行兵として特攻の訓練を受け終戦を迎えた永田克美さん(92)=浦河町堺町=による講演会「我等・戦争をわすれまい」が3日、浦河町総合文化会館で開かれ、永田さんは「もう二度と戦争をしてはいけない」と訴えた。

 浦河文化協会が主催。永田さんは協会が年1回発行している「文芸うらかわ」の25号(平成18年度発行)で講演会の演題の随筆を寄稿。「記憶がまだはっきりしているうちに、私の体験と戦争の悲惨さ、命の大切さを若い世代に伝えていく必要を感じた」(永田さん)という。

 大正14年に浦河町の農家の長男として生まれた永田さんは、昭和の年号と同じく人生を歩んだ。戦禍も激しくなってきた昭和18年、18歳で憧れていた飛行機乗りのため陸軍特別幹部候補生の試験を受け、操縦兵として合格。  国内各地の飛行場で滑空機(グライダー)などをつかった特攻訓練中に終戦となり、同級生の戦死なども知り浦河に戻り、農家の後は牛乳店を営んだ。

 講演会には永田さんと同年配から小学生まで約80人が出席。随想朗読後、二女で元HBCアナウンサーの氏家裕美子さんが進行を務め、参加町民とのやり取りを交えながら戦中、戦後の混乱期まで当時の記憶を追いながら、戦争の悲惨さ命の大切さを語った。

 永田さんはシンガポールへの出兵が近い中、暗闇の中でコンクリール溝に落ちて負傷後、破傷風となり別の兵に交代。出兵に向かった船は台湾沖で魚雷で撃沈されており、「けががなければ自分が死んでいた。当時は特攻隊についても何も感じていなかったが、年を取るにつれて恐ろしことだと感じている」と振り返った。

 戦後の食糧難の混乱も語り、戦争のため死んでいった仲間や風化しつつある戦争の記憶について危機感を示し、「いま一度立ち止まって世の中を見つめてほしい」と訴えた。

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