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苫小牧民報

国内最大の恐竜全身骨格化石を積極的に生かしたまちづくり むかわ町

6月、道の駅四季の館で一般公開されたむかわ竜の全身骨格

 むかわ町穂別で見つかり、今年、国内最大の恐竜全身骨格化石と判明した通称「むかわ竜」。恐竜化石が縁となった自治体連携や恐竜や化石の知識を学ぶ子供たちを対象にした講座の開設など、町は積極的にむかわ竜を生かしたまちづくりを進めている。

 むかわ竜は、ハドロサウルス科の恐竜化石。大型の草食恐竜で約1億年前から6600万年前の白亜紀後期に生息していた。むかわ竜と名付けられた化石は2003年4月、穂別地区の7200万年前の地層から町内の化石収集家堀田良幸氏が見つけた。

 その後、北大総合博物館と穂別博物館が発掘調査を進め、地層から次々に化石を発見。両博物館は今年4月に「体長は8メートル以上。国内最大の全身骨格の恐竜化石」と発表した。調査に当たった北大総合博物館の小林快次准教授は会見で「古生物学史上で歴史的な発見」と興奮気味に語った。

 6月にはクリーニング作業で部位を特定した190個の化石を恐竜の形に並べ、道の駅むかわ四季の館などで一般公開。町内外から大勢の人たちが会場に足を運び、関心の高さをうかがわせた。

 町は、恐竜化石をまちづくりに生かそうと動いた。5月、恐竜化石が出土した兵庫県丹波市と篠山市、熊本県御船町と「恐竜化石を活用した自治体連携に伴う覚書」を交わし、11月に正式に協定を締結。にっぽん恐竜協議会(事務局・丹波市)を立ち上げ、化石の交換展示など文化交流や子供たちを派遣し合う人的交流、観光振興支援などの活動に取り組む方針だ。

 来年5月には、小学3年生から6年生を対象に化石や恐竜の知識を学ぶ「むかわ町子ども化石くらぶ(仮称)」もスタート。土・日曜日を中心に年6回程度開く計画で、町恐竜ワールド戦略室は「将来、むかわ町から恐竜博士が誕生してくれれば」と期待する。

 さらに化石の効果は企業進出にもつながった。恐竜の骨格標本やレプリカなどを製造販売し、むかわ竜化石のクリーニング作業にも携わったゴビサポートジャパン(群馬県神流町)が穂別地区に工場を設けた。すでにむかわ竜のレプリカの製作が始まっている。

 町は、全体像が明らかになってきたむかわ竜のPRや研究の推進にレプリカを活用していく方針。20年東京五輪の前年に組まれた文化プログラムの一環で世界各国の恐竜レプリカを展示する「恐竜博」に間に合うよう、18年度末までにむかわ竜レプリカを確保したい考えだ。

 恐竜を生かしたまちづくりを町民の立場から進めていく組織「むかわ町恐竜ワールドセンター」も設立。8月には町内で「むかわ恐竜アカデミア2017」を開くなど活発に活動している。来年もむかわ竜を核とした官民一体のまちづくりが一段と進んでいきそうだ。

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