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室蘭民報

旧絵鞆小の保存・活用案で東棟を観光施設に【室蘭】

2棟の円形校舎が特徴の室蘭市の旧絵鞆小学校。市民団体が観光、歴史分野の両面で保存・活用案を市に提示している

 室蘭の市民団体・旧絵鞆小活用プロジェクト(三木真由美代表)が、10日に市に提示した旧絵鞆小学校の保存・活用案では、円形校舎2棟のうち東棟を観光施設として活用し、物販やカフェなどの収入利益を、耐震化問題で存廃が検討されている西棟の改修費用に充てることなどを盛り込んだ。運営経費は年間1130万円、収益は同1360万円と予測し、230万円の差益を見込む。同プロジェクトは「観光による地域振興と生活拠点整備の両立を目指したい」としている。

 室蘭の観光拠点が集積する絵鞆・祝津地区だが「各施設が単独で存在し、従来の商店とのつながりがなく、観光客にとっては物販や飲食の選択肢が少ない」「医療機関や銀行、コンビニなどが少なく、生活が不便なイメージ」などと指摘。円形校舎が特徴の歴史的建造物の旧絵鞆小を活用し「新たな観光メニューの提供や生活の利便性を高める取り組みが必要」と考えた。

 旧絵鞆小の観光面の利点としては①全国的にも稀少な円形校舎のロケーション。歴史的、アート的価値が高い②東棟からの眺望が抜群で屋内からも白鳥大橋の夜景が楽しめる②敷地は明治・大正期から知られる大貝塚(絵鞆貝塚)で、歴史などを解説することで大人も学べる観光施設としての活用が可能―など。

 東棟の活用案としては、1階(6教室)を室蘭の学校歴史室、物販、ドリンク販売スペース、管理室、シェアスペース、貸し会議室に充てる。2階(6教室)は貸しオフィスとし、雑貨など製造小売り、ものづくりやアート体験の場、書道や絵画など文化教室などの場とする。3階(図書室など3区画)は縄文遺跡出土品などの展示、カフェスペースに。4階の屋上は展望台や展示スペースとする。

 同プロジェクトは「団体客の昼食対応も可能。ものづくり、アート体験などの提供を行う事業者などに声掛けし、観光事業の育成を図りながら観光客のニーズを満たす」としている。  年間の運営経費は1130万円を見込む。内訳は1棟維持費300万円、管理人件費(2~3人)800万円、広報やイベント開催などの事業費30万円。収益予測は賃貸料収入計350万円、3・4階入場料収入830万円、物販収入利益50万円、カフェ収益120万円、イベント収益10万円の計1360万円。差益は230万円とみている。

 将来的に西棟が耐震化された場合は、個人医院や薬局の誘致、民設図書室の設置、スポーツ・文化団体の練習場所や公共の遊び場として開放する案を掲げた。

 同プロジェクトは「地域のイメージアップ、生活利便性の向上で不動産価値の向上や、胆振芸術祭の開催場所として、まちを活気づけたい」と話している。今後も、市や住民とも意見交換を重ねていくという。

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