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根室新聞

サテンドール閉店 "ジャズの街"継承者を全国公募【根室】

市が後継者探しに乗り出したサテンドール(左からマスターの谷内田さん、典子さん)

 日本最東端でジャズを流し続ける喫茶店「サテンドール」(大正町1、谷内田一哉店主)が、12月に迎えるはずだった開業40周年を待たずに3月末で閉店する。この報せを受けた根室市は、文化発信拠点と携わってきたファンの情熱を継承しようと、地域おこし協力隊の枠組みを使って店を経営する「根室市JAZZの街PR推進員」をあすから全国公募することになり、後継者のいない同店の再起に着手した。

 サテンドールは昭和53年、根室にジャズ文化を根付かせた「ネムロ・ホット・ジャズ・クラブ」の活動拠点にしようと、大学時代を東京で過ごして根室に戻った谷内田一哉さん(80)が脱サラして開業。妻の典子さん(69)と共に緑町の店舗からスタートし、2年後に現在の駅前へ移転した。

 店内にはジャズのレコード約3,000枚以上を備え、店内でジャズコンサートを開いたり会員が新譜を聴きあうなど根室のジャズ文化発祥の地、交流の場として大きな役割を担ってきたが、近年は午前10時から午後10時まで店に缶詰め状態となる経営が、高齢の体に無理を強いるものとなっている。

 趣味として、仕事として今もなおジャズに情熱を注ぎ続ける谷内田さんだが、「のんびりと寝起きし、スーパーへ出掛けて買い物するような普通の生活から遠ざかっている」とも話す。典子さんは根室人権擁護委員協議会の会長を務めていることもあって店に立つ時間が減り、マスターの80歳を機に昨年から店じまいを考えていたという。

 市は存続の危機にあるジャズ文化発信拠点とその文化的価値を守ろうと、谷内田さん夫妻が引退した後の店舗を運営する人を探す。市の非常勤職員として市長が委嘱するもので、根室市へ定住し“ジャズの街根室”を率先して全国に発信してもらう。起業に関わる支援として「クラウドファンディング型ふるさと納税」を活用することも決めた。

 募集人数は2人で、2月1日から28日まで市のホームページやフェイスブック、各種移住交流情報サイトなどインターネットを通じて全国公募する。起業希望者が決まったのち店舗の概要や経営の方向性が決まり次第、この取り組みに共感する人からふるさと納税を募るクラウドファンディングを秋口にも行う想定だ。

 この取り組みに対し、谷内田さんは「若い感性で新たな形で発信されることを期待している」、典子さんは「この40年間に多くのジャズファンと出会い、プロ演奏者にも来てもらったという財産を、次世代に受け継ぐことができるとうれしい」と歓迎し、ジャズの街根室をさらに発展させる“救世主”の登場を心待ちにしている。

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