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室蘭民報

象徴空間開設で来訪者増加見据え白老駅周辺整備へ【白老】

白老駅周辺整備構想イメージ図(上)、駅舎横にエレベーター付きの自由通路が整備され、駅前広場が拡張される白老駅(下)

 白老町は14日、象徴空間開設に伴い増加する来訪者を受け入れるための快適空間の形成、町民生活の利便性や安全性を向上させるための環境づくりを基本方針とした白老駅周辺整備事業検討状況を町議会民族共生象徴空間整備促進・活性化に関する調査特別委員会に示した。駅舎横に鉄道の南北を往来できる自由通路を新たに設置、駅前広場を拡張する。

 自由通路の整備主体は白老町。老朽化した人道跨線橋(こせんきょう)を架け替え、駅舎西側に整備する。自由通路には南側と北側の昇降棟に階段とエレベーターを設置するなどバリアフリー化を基本としている。エレベーターは車いすの利用も可能という。概算事業費は8億6千万円、社会資本整備総合交付金、過疎債などを活用する。

 町はまた交流人口増加を見据え、同駅舎に合築する町所有の公衆トイレを増改築し、清潔感のある利便性の高い環境を整備する。現在のトイレスペースには観光案内コーナーを設置する。概算事業費は6300万円。  JR北海道は白老駅のバリアフリー化に取り組み、利用者の移動の円滑化と利便性の向上を図る。国の補助制度を活用、国と町による事業費補助を予定している。概算事業費は3億6千万円。

 道が事業主体となる同駅前広場の拡張整備は、鉄道、バス、タクシー、一般車両相互のスムーズな乗り換えを可能とする交通結節機能の強化を図る。東西方向と南側を拡張し、新たに一般、障害者用の駐車スペースを確保、大型バスも停車可能なスペースを確保する。概算事業費は500万円。

 この日町が示した構想イメージ図は「設計の進ちょく、関係機関との調整に伴い、変更の可能性がある」と説明した。

北広場に文化・観光研修センターなど配置

白老駅北広場整備構想のイメージ図

「地域文化・観光研修センター」や宿泊施設などが配置される見通しになった白老駅北広場

 白老町は14日、町商工会が提出した白老駅北地区整備調査支援事業調査報告書を町議会民族共生象徴空間整備促進・活性化に関する調査特別委員会に示した。象徴空間との相乗効果を図ることを狙いに観光商業ゾーンと位置付けた白老駅北広場に総合インフォメーションセンター、ベーカリー&カフェ棟、物産土産棟、飲食棟、宿泊棟、芝生テラス、駐車場などを配置した。町は総合インフォメーションセンターを「地域文化・観光研修センター」として建設し、来年3月の完成を目指す。宿泊棟、ベーカリー&カフェ棟などの民間施設群は調査報告書を踏まえ、町としての整備計画を今年6月をめどに作成する。

 報告書は「資金調達の観点から白老駅北施設整備の手法は『官民連携方式』で、基盤整備と総合インフォメーションセンターの設置は町が行い、その他の物販、飲食、宿泊といった商業施設は民間企業が整備するのが望ましい」と提言している。町は地方創生拠点整備交付金を活用して整備する「地域文化・観光研修センター」を今年10月にも設立するまちづくり会社が運営すると説明した。

 同センターは、鉄骨平屋建て683平方メートル、事業費は4億1060万円。町内の観光情報を発信し回遊性向上を図るインフォメーション、土産品やアイヌ手工芸品を販売するスペース、町民や観光客などが利用する交流ホール、アイヌ手工芸品の作り手育成や商品の生産、観光客の体験受け入れの空間となる研修・生産ルームなどを備える。

 報告書によると、ベーカリー&カフェ棟は、工房併設のベーカリーショップ、40~50席あるカフェを併設し、焼きたてパンをその場で食べられる。宿泊施設の想定事業規模は鉄筋4階建て、シングルが56室、ツインが24室、最大宿泊は160人、総事業費は10億円。飲食棟10棟も想定しており、「集落型飲食ストリート」として食文化の継承と食べる楽しさを感じられる空間になるとしている。

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