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日刊留萌新聞

増毛厳島神社の本殿と絵馬 道有形文化財に指定

 

道北地区を代表する歴史的価値が高い社殿であるとの評価で道指定有形文化財に指定された増毛厳島神社の本殿

 北海道教育委員会は30日、増毛町の増毛厳島神社の本殿と、同神社所有の7点の奉納絵馬を道指定有形文化財に指定した。これで道指定有形文化財は87件となり、そのうち留萌管内は苫前町の木造十一面観音立像、羽幌町の旧小納家住宅(焼尻郷土館)と合わせて4件になった。

 増毛厳島神社は、宝永年間(1704年から1708年)に創立。創建当初は海岸近くにあったとされ、明治14年に弁天町4丁目に移り、さらに明治26年に現在の稲葉町3丁目に移転した。

 道指定有形文化財となった総ケヤキづくりの本殿は、高さ約5メートル、幅約3メートル、奥行き約4メートルの大きさで明治34年に建立。函館市に現存する最古の神社である高龍寺の本堂を手掛けた越後(新潟県)の工人たちによる多彩な建築組物や彫刻で装飾され、越後大工と北海道の社寺建築との関わりを示す点で稀少なことに加え、建立以来覆屋で保護され極めて良好な状態で当初の建築形態を伝えており、道北地区を代表する歴史的価値が高い社殿であると評価された。

 一方、古くは文化9年(1812年)から明治10年にかけて奉納された7点の絵馬はいずれも縦100センチ、横170センチほどの規格の大絵馬であり、保存状態も良好。絵画としての質も高く、作者や年代も判明しており、奉納から一つの場所にまとまって伝来していることが全国的にも例が少ないことなどが評価された。

 絵馬のうち、特に「源頼光図(みなもとのらいこうず)」は、ガラスの片面に絵具で描き、反対側から鑑賞する江戸時代末期から明治時代にかけて流行した技法が使われている「ガラス絵」で特に貴重な作品であるとしている。

 同神社9代宮司の小林千秋さんは「神社はマチとともに歩むもの。増毛町の皆さんと一緒になって守り伝えてきたものが、高い評価をいただいたのがうれしい。これからも皆さんと貴重な財産の管理に努めていきたい」と話している。増毛町教育委員会は「神社と協力しながら活用に関してサポートしていきたい」とし、今後町内のイベント開催時に合わせての公開のほか、5月に町民を対象にした見学会を検討している。

 見学は事前予約が必要。希望者は厳島神社=電話0164(53)2306番=へ申し込む。拝観料は大人300円、高校生以下は無料。

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