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苫小牧民報

白老・アイヌ民博が閉館 来場者ら半世紀の歴史惜しむ

アイヌ文化発信の役割を担ってきた白老町ポロト湖畔のアイヌ民族博物館=本社ドローンで撮影

 白老町ポロト湖畔のアイヌ民族博物館が31日夕に閉館する。2020年4月に開設されるアイヌ民族の文化復興拠点「民族共生象徴空間」の整備に伴うもので、1965年オープンのポロトコタンを前身に、湖畔でアイヌ文化の伝承活動や発信を続けた53年の歴史に幕を下ろす。

 国による象徴空間の開設を前に、4月から中核施設となる国立アイヌ民族博物館の建築工事などが本格化する。このため、整備地内に位置する従来の博物館は31日の営業をもって閉じることになった。

 アイヌ民族博物館は、65年に開業したアイヌ文化の観光施設ポロトコタンが起源。資料展示や保存、調査研究などの社会教育機能を持たせたアイヌ民族博物館が84年に開館し、国内外の観光客にアイヌ文化を伝える役割を担ってきた。

 最終日となった31日は、「ハル ラン ナ」と銘打った最後のイベントを展開。伝統の踊りを披露する特別公演やチセ(家屋)の上から餅や菓子をまく「ハル ラン ナ」などを行い、来場者ら閉館を惜しみながら最後のイベントを楽しんでいた。

 札幌市から足を運んだ高橋洋さん(74)は「他の地域と違って、ここでは1日でいろんな踊りを見ることができて飽きない。国立博物館への発展させるための閉館なので、期待したい」と話した。

 家族と来館した地元白老町の村松志津子さん(61)は「年に数回は、散歩がてらに寄っている。地元に住んでいても分からないアイヌ文化について、館のガイドさんから話しを聞くこともできるので、閉館はちょっと寂しいですね」と語った。

 施設を運営してきた一般財団法人アイヌ民族博物館は、象徴空間の管理運営を担う公益財団法人アイヌ文化振興・研究推進機構と4月1日に合併し、新法人「公益財団法人アイヌ民族文化財団」を設立。従来の職員は同文化財団の所属となり、旧社台小学校で象徴空間の開設に向けた準備作業に入る。

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