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日高報知新聞

支持訴えてまちを駆ける

【新ひだか】任期満了に伴い10日に告示された町長選挙は、4選を目指す現職の酒井芳秀氏(73)=無所属=と、元道農政部競馬事業室長の新人、大野克之氏(59)=同=の一騎打ちの選挙戦が展開されている。両候補とも11日は静内地区、12日は三石地区を中心に遊説し、有権者を前にそれぞれ今後4年間の町政の舵取りへ支持を呼び掛けた。投票日は15日。

 5日間の短い町長選の折り返しとなる12日、酒井氏は告示の10日に続いて三石地区各地で遊説を行った。三石本町市街地では選挙カーを降り、歩きながら沿道の町民に駆け寄り握手し、元気な姿を有権者にアピールした。

 12日は朝から春らしい天気となり、酒井氏はこの日、ひだか漁協三石支所前や役場支所が入る三石総合町民センター前、三石農協前など6カ所で街頭演説した。

 演説の応援弁士として、旧静内町長だった酒井氏とともに新町誕生に尽くした後援会三石地区会長の村井兵作氏、同顧問で旧町と新町で町議会正副議長を務めた富永信氏らが「締めくくりとなるこの選挙で当選を果たさせてほしい」と訴えた。

 酒井氏は「ここ12年間で町の借金を約500億円から約360億円に減らした。三石総合町民センターの建設にも一部批判があるが、町議会の賛成多数で実現できた施設」と強調。

 さらに「5年間の新財政計画が始まったばかりで、無責任に投げるわけにはいかない」。「遺骨を一緒に埋葬できる立派な合葬墓、共同墓を建設する公約を掲げた。子どもたちが町から離れ、今ある墓を守っていけないとき、皆さんに一つの安心を提供することになる」と実現を約束した。

 健康面について「『酒井はフラフラして歩いている』という人もいるが、この選挙で元気な姿を見てもらいたい」と語り、漁協支所前の演説後は、本町市街地をスタッフとともに歩いて遊説。

 遊説隊に加わる英子夫人(69)は40年近く二人三脚で選挙を戦っており、「絶対に負けられない選挙。最後まで頑張ります」。酒井氏は「これまでの選挙と変わらない手ごたえを感じている」とし、最後まで気を引き締めて戦う意気込みを示した。

三石市街地を歩き支持者と握手する酒井氏=12日=

    ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇

 大野氏は11日、静内地区のグループホームや商業施設など約20カ所で街頭演説。しずない農協前では西村和夫組合長が「新ひだか町を変える新しい風が吹き始めた。2カ月前から町のことを教えようと思ったが、教えることは一つもなかった。彼は行政の本当のスペシャリスト。皆さんで新しい新ひだか町を大野候補に期待していただきたい」と応援演説。

 12日は三石地区で両親の出身地の鳧舞や市街地で街頭演説。本桐のAマートみついし店前では、静内高時代の同期で静内地区保護司会三石分区長の田上豊さんが「かつて経験したことがない少子高齢化の中で、行政の舵を取るのは今までの経験や過去の成功体験はあまり意味を持たなくなってくる。過去にしばられない、新しい視点で取り組む姿が求められるし、彼は常にチャレンジしてくれると確信している」、道職員時代に一緒に仕事をした村木中道議(自民党・岩見沢市選出)は「北海道とのパイプが太く、道庁にもOBや同志がたくさんいる大野さんが勝つことによって、素晴らしい新ひだかのまちづくりができる」とそれぞれ応援した。

 大野氏は一次産業振興について「農業、漁業などで共通する課題は後継ぎがいないこと。町民の皆さんへの約束として、第三者への継承に取り組む。農協や漁協と連携しながら人材を入れるシステムを作っていきたい」とし、医療や福祉については「介護士の人材育成も必要だが、健康寿命を延ばす仕組みを考えていきたい。少子化対策は町内に産科を新設、誘致をしたい。民間の病院とどういう連携ができるのかも含めてやっていきたい」と話した。

 さらに、一番取り組まなければならないこととして「町政に対する皆さんの不信感をぬぐい去らなければ町政運営はできない。皆さんに丁寧な説明に心掛け、最終的には心の中でキャッチボールできるような人間関係を作りたい」と支持を呼び掛けた。

支持者と握手を交わす大野氏(左)、中は知江夫人=12日、三石本桐で=

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